昨日の宵、市内の有名ホテルで、「婚礼」があり、お招き頂いて参列しました。先日、この新郎と新娘が、『結婚歴が長いお二人から、<結婚>について、お聞きしたいのです!』と言って、訪ねて来られました。それで、しばらくの時を、この若いカップルと交わりをしての昨日の「婚礼」でした。日本でも珍しいほど、豪奢な式場で、最近の中国の豊かさが、これほどなのかと思わされた次第でした。
司会者と祝福のメッセーンジャーと司式者が三人いて、祝福の賛歌、お話、誓約、指輪の交換、結婚宣言、祝福がなされた、欧米式の婚礼でした。今春には、教え子の婚礼にも招かれましたが、花婿の家で行われ、中国の地方都市の伝統的な婚礼でした。都市部とは違った趣があって、それもまた、若い二人の門出を祝うもので、厳かでした。
日本の婚礼は、男性は黒い礼服に真っ白なネクタイで黒革靴を着用し、女性は、和礼服とかドレスアップした華やかな洋礼服で列席します。ところが、こちらは、ほとんどが平服、しかもジーンズでTシャツのサンダル履きの方もいて、砕けているのです。ネクタイ姿は、私の他に数名と言ったところでした。雄のカラスみたいな日本男性の婚礼服は、肩が凝ってしまいそうですが、こちらは、自由で身軽で好いのです。
ちょっと残念だったのは、煙草をくゆらしている方、テーブルのつまみを食べている人、世間話をしている人、歩き回っている人がいて、騒々しかったことです。式の前に、私の隣の方は、ひっきりなしの煙突で、煙に巻かれてしまった私は、咳き込むほどでした。それでも嫌な顔をしないで、我慢の子でした。
そういえば、式の始まる前に、ビデオ映像が写しがされていました。お二人のー仕事の様子、ご両親への感謝、新郎は涙を流しながら言葉を繋いでいて、『好青年だ!』と思わされました。ここまで育ててくれた父母への感恩は素晴らしく感動的でした。よく備えられた式だったと感じました。友人たちの合唱の声がハーモナイズされていて、美しかったのも印象的でした。好い家族、ご親戚、そして友人たちからの祝福を受けて、祝福の門出でした。
訪ねてくる友人たちが、励まされたり癒されたりする<好い家庭>が、このお二人によって建て上げられることを願って、帰途につきました。帰りの道は、祝福のシャワーでした。
(イラストは、新郎新婦の二人です➡︎yahooイラストより)