とても好い写真ですね!笑顔が屈託無くて素敵です。貧しい時代、見なりも<綿入れ>を着て、まだ洋装にならなかった頃、明治期の子どもたちの<集合写真>です。何が面白くて笑っているのでしょうか。きっと、右から二人目の子が、面白いことを言ったので、みんなが笑い出したのでしょう。二人のチビたちは、意味がわからなかったので真顔です。後ろのおじさんは、大口を開けて笑の輪に加わっています。その時代の人と社会の大らかさを感じさせてくれます。私の祖父の世代の写真に違いありません。
こう言った時代があって、今があることになります。この賢そうな子どもたちが、読み、書き、算盤、歴史、政治、科学を学び、天職を得て、勤勉に働き、国の土台を据えてきたのでしょう。「幼馴染み」の二人が所帯を持って、家庭を築き、生まれてきた子どもたちを育てる、この繰り返しで今日に至っているのです。ある子は商人に、ある子は教師に、ある子は大臣や軍人になって行ったのでしょう。女子は、賢い家庭夫人、妻や母となっていったことでしょうか。
人は去り、人は残る。七十年か八十年の生涯の周期を繰り返して、孫や、あるいはひ孫を見て、自分の生涯を終え、世代から世代へと、責任を継承してきたのでしょう。人の世の営みとは、大方は<平々凡々>としているに違いありません。
薄暗い中を一時間半ほどの散歩に出、帰ってシャワーを浴び、家内と愛読書を読み、いただいた饅頭、買ってきたトマトとキュウリ、ブルーベリー・ジャムとピーナッツバターとバター、紅茶で朝食をとって、今、ソファーに座っているところです。今日も天気予報では晴れ、最高気温が37度、最低気温も27度とのこと、大変暑そうです。子どもたちや孫や兄弟や姉妹たちや友人たちのことを思いながら、何時もの平凡な一日が始まりました。今までなかかった<新しい一日>が始まっています。