家内の入院当初は、獨協医科大学病院の病院棟と駐車場の間を走る道路には、まだ幕内の正月でしたから、枝だけの銀杏並木だったのが、春には若葉が芽生えていました。その葉が、今や黄色く色づき、落葉し始めていた、昨日の通院でした。
美事な銀杏並木は、獨協名物で、構内の春の桜と共に、季節を感じさせられて、病院職員も患者さんも、何となく物思いにふける晩秋でした。もう一二週間で、医師や教師や坊さんが走る「師走」になろうとし、2019年も暮れ様としています。
昨日は、二桁目の化学治療の投与が、家内に行われ、無事に通院治療がすみました。最近は大きな変化がありませんが、徐々に体重も増え、食欲もあり、一人で散歩がてら、近くの郵便局や「なにわ寿司」のお店に、昼食にと買い物にも行く様になって来ています。
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帰りが遅いので、心配になって迎えに行きましたら、行き過ぎようとしていた陶器屋の中から、家内に呼び止められてしまいました。お店のおばさんと談笑していたのです。〈人と話をしたい〉のだそうです。そんなこんなで、穏やかな日を過ごしております。
訪ねて来る息子たちに、〈眼を細め〉ている様子を見ていると、まるで苦くない《良薬》になっているかの様で、お腹を痛めて産んだ子たちは、闘病中の家内には、最も嬉しい訪問の様です。多くの人に支えられ、応援されて、今年が暮れゆこうとしています。溢れる感謝の日々です。
(下の写真は、2階のレントゲンの待合室から撮ったものです)
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