わたしも乗れる様な

テレビの挿入歌に、「心のふるさと(作詞・池田綾子、作曲・平井真美子、歌・池田綾子)」があります。

心の地図 思い出の道
変わらない景色の中で
見つけた想い

眠る前の優しい声
まぶたが閉じた後まで
見守ってくれた

帰ろうよ
あの日あなたと過ごした場所へ
懐かしい匂い 心のふるさと

次の風が吹いてくる
ふわり飛んでゆく綿毛
あなたの街へ

私はここで待っている
遠く疲れたその時
思い出して

帰ろうよ
見慣れた景色 こんなに優しい
笑顔を見せて 心のふるさと

大切なものに出会った日
心疲れて涙の日
振り返れば そこにある宝物

晴れた日に
大好きだったあの歌を
ふと口ずさむ いつかの子守唄

帰ろうよ 草の音
帰ろうよ 朝露
帰ろうよ 夕映えの空
懐かしい場所 心のふるさと

これは、NHK・BSで放映している、火野正平出演の「にっぽん縦断こころ旅」で聞こえてくる歌です。誰にもできそうで、やってみたくなる「自転車旅行」で、日本に帰って時間のある時に、時々観ていた番組なのです。3年ほど前の帰国で、姪の自転車を借りて、結婚した時に住んでいた家の近所や市役所に行ったり、買い物に出かけてみました。本当に久し振りに乗ってみたのです。実に便利なのが、また分かった次第です。

自転車はスピードを出さないかぎり、どんなに長く乗っていなくても、すぐ利用ができます。そのまま、「心のふるさと」を目指して、遠くに乗り出してみたく誘われてしまいました。今回、帰国してから、知人の自転車を使わせていたのですが、自分用にと買ったのです。家内が、『わたしも乗れる様な自転車を!』と言ったので、婦人用の自転車でした。何と、家内は、治ったら、自転車に乗るつもりになっているのです。それがすごく嬉しかったのです。

この自転車の旅は、坂道や雨降りの泥道は大変ですが、風を切って走る火野正平の姿に憧れてしまいます。もう少し若かったら、中部山岳のふるさとの流れに脇の小道を、自転車で走って上がれるかも知れませんが、無理は承知でも、やってみたくなってしまいます。自転車乗りに初めて挑戦し、兄に支えられ、教えられて、父の自転車に《三角乗り》できた日が懐かしいのです。

(“ ロックに生きる ” からママチャリです)

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