楽天的に

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転んでしまって泣いている子どもに、『チチンプイプイ!』とか、『痛いの痛いの飛んでけ!』などと、親が、痛い箇所に手を置いたりして言ってあげると、激しく泣いていた子どもが泣き止むことがありました。同情してもらって嬉しくて激しく泣く子と、かえって泣き止む子とか、色々といるようです。

世界中に、どれほどの種類の「薬」があるでしょうか。その中に、「偽薬(ぎやく)」と呼ばれるものがあります。砂糖や澱粉を薬仕立てにして、『これを飲むと好くなりますから!』と言って病人に飲ませると、治ってしまうことがあるのです。それを「プラセボ効果」と言っています。

医科大学の先生が、こんなことを言っていました。『薬の数が多いのは、みんな効かないからです!』とです。効かないはずの澱粉が、薬効など全くないのに、『鰯の頭も信心から!』と言われるように、信じて飲むと、心理作用で効いてしまうのです。人間とは不思議な存在ですね。

としますと、どんなに辛く悲しいことが起きても、心持ち次第で、それを乗り越えることができるのでしょう。古今東西、恵まれない家庭環境の中で育った子どもの方が多いおいでです。彼らは、それを跳ね返して、たくましく生きていけるのです。もちろん人の一生に、偽物はありません。一回切りの人生を、みなさんが、懸命に生きてきています。

『笑う角に福来る!』とも言います。故事ことわざ辞典に、『いつも笑い声が溢れる家には、自然に幸運が訪れる。明るく朗らかにいれば幸せがやってくるという意味。また、悲しいこと・苦しいことがあっても、希望を失わずにいれば幸せがやって来るということ。』とあります。

それは 、浮世の辛さの真っ只中で、生きる現実の厳しさの中で、《楽感的に生きて行くように》との勧めなのでしょう。泣き明かして生きるよりは、朗らかに生きたほうが得策です。生きている限り、生かされている限り、好いことがあるからです。“Hasta mañana/アスタマニャーナ"、スペイン語のフレーズで、『何とかなるさ、クヨクヨすんな!』だそうです。

(地中海原産の「オレガノ」の花からオイルがとれます)

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