この写真は、2、3日前の朝日新聞に掲載されていたものです。『日本海の孤島「竹島」で戦前に盛んだったアシカ猟の様子をとらえた写真が、朝日新聞大阪本社に保存されていた。1934年6月、島根県・隠岐の島の漁師らに同行ルポした際に撮影された計13枚。研究者は当時の生業を伝える貴重な記録と評価している。』とありました。
このアザラシを、アメリカのノースウエストコーストの海岸線を案内してもらっていた時に、娘婿が連れて行ってくれて、身近で初めて見たことがありました。大きな岩場の洞窟に、おびただしい数のアザラシがいて、ひときわ高い岩の上に、一頭のボスが、王の様に君臨し、家来でしょうか、妻たちでしょうか、取り巻きが囲んでいました。
大きな鳴き声が洞窟に響き渡り、悪臭が立ち込めてていて、長く止まることができないほどでした。群れをなす動物たちには、群れを守る頭が必要なのでしょうか。猿山も、アザラシ洞窟も、子孫が生き残るためには、群れの争いを治め、仲間を餌場に導く指導者が必要なのでしょう。
人間も群れをなして生きてきたのでしょう。でも、群れを嫌う孤高の人もいて、群れを離れる自由が、人は選び取ることもあります。群れるのが好きではなかった私ですが、今は、《小さな群れ》に加わって、落ち着いていられるのです。とても落ち着いていられるが感謝です。
.