私たちの住む華南の街に、日系企業に出向されておいでの邦人がいらっしゃいます。また中国の方と結婚されたご婦人もいて、「奥様会」という交流のグループがあるのです。一時の様に隆盛ではありませんが、継続した交わりが行われていて、私の家内も誘われて、よく参加させて頂いていました。

よく食事会が行われていました。その〈女子会〉のメンバーで、現地法人で責任を執られておいでのご主人をお持ちのご婦人の家に招かれて、お茶会などが行われていました。この方は、任期を終えられて、数年前に帰国しておいでです。またご子息が、日本の大学に進学されたのを機に、東京圏にお住いの方がいます。また、帰国子女として再来年には、日本の大学に進学予定の息子さんをお持ちのお母さんが、その進学準備のために、一足先に帰国されたりしておいなのです。

その3人のご婦人が、この日曜日に、家内をご一緒にお見舞いしてくださっいました。華南の街にいらっしゃるご婦人たちの代表として、花や和菓子やお見舞い金をお持ちくださったのです。家内のことを考えて、一時間の滞在でお帰りになられました。楽しそうに思い出話もされておいででした。

一月の初旬に、省立医院に、家内が入院中、ほとんど毎日おいでくださって、細々としたことをお手伝いし、助けてくださったご婦人は、この3月に帰国したばかりです。下の娘と同世代で、ご主人も、難しい医療用語が分からない家内のために通訳をしてくださったり、息子さんが一緒に華南の家に来られて、食事をしたこともあります。

そう、私たちは、《人に恵まれている》なって思うのです。人生の窮場で、いつも訪ねて下さり、助けたり、激励したりして下さる方々がおられるのです。こちらでも、退院後の家内に、《体に好い》と思われる食材を見つけ出しては、それを持たれて、毎週水曜日に訪ねてくださる方がいらっしゃいます。この水曜日には、ウド、アスパラ、トマト、サヤエンドウ、ハトムギなどを頂きました。日曜日には、倶楽部後に、この方が昼食にのサンドイッチまで作って下さるのです。フルーツ付きです。

何だか、《カンナの地(約束の地)》に、満ち足りて住んでいるのかと思うほどです。住む家が備えられ、その大家さんは、一昨日は、〈筍(たけのこ)〉を煮たと言われて、お昼前に届けてくださったりです。受けるばかり、そんな北関東の古都での生活です。その一人のご婦人は、小物や和菓子を作る名手で、茶会の後は、私の分まで、家内に持たせてくれて、日本の味を楽しませてくれた方です。

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