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小学校の授業で、ジェンナー(Edward Jenner/1749〜1823年/イギリスの医学者)のことを聞きました。
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天然痘と人間の闘いの歴史
天然痘の歴史はとても古く、およそ1万2000年前からあったと言われ、これまでに数え切れないほどの多くの死者をだしてきました。
中には王様などのエライ人もたくさんふくまれていたため、天然痘がなければ、もしかしたら歴史はかわっていたかもしれません。
「種痘」って、どんな予防法なの?
人間の体が持つ「免疫力」を利用した予防法
体には、ウイルスが入ってくると、「抗体」という物質をつくり出して追い出そうとする力があります。このしくみを免疫 と言い、一度抗体ができれば同じ病気にかからなくなります。ジェンナーは、この力を利用した「種痘」という予防法を考えました。それは、天然痘ほど危険ではない「牛痘(ウシがかかる天然痘)」にかかった人のウミを、まだ天然痘にかかっていない人にわざと注射して、天然痘の抗体をつくるという方法です。こうして、みんな本物の天然痘にかからずにすむようになりました。
ウシの乳しぼりをする人との会話が研究のヒントに ある日、ジェンナーはウシの乳しぼりをしている人から、「牛痘にかかった人は、天然痘(てんねんとう)にはかからない」という話を聞きました。この話をヒントにして、ジェンナーは天然痘の研究に取り組み、ウシやブタで実験をくり返しおこないました。そしてついに「種痘」を完成させ、仮説が正しいことを証明したのです。
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自分の子で人体実験をしたと聞きましたが、実際は、孤児院の子に、牛痘を植え込んで実験していた様です。その実話を聞いて、とてもがっかりしましたが、結果的には、「種痘」を通して、天然痘が絶滅したのですから、それは素晴らしいことだったのでしょう。
人類を繰り返し襲う、ウイルス性の流行病に対して、今はなす術がない様です。そんな渦中だからこそ、21世紀のジェンナー(ただし孤児で人体実験しない人)、コッホ、パスツール、北里柴三郎が出現してくるのを願ってやみません。多くの研究室で懸命に研究実験がなされていることでしょう。これまで度々襲う壊滅的な状況下を、人類は、潜り抜けて生きてきました。それは偶然ではなく、憐みで篤くもえておられるお方の慈しみと、このお方に激励された人の献身によるに違いありません。だから決して諦めないでおります。
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