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この写真の木の上に止まっているのは、「禿鷹(ハゲタカ)」でだと言って送られてきました。孫息子が、ツーリングの途中に撮影して、送ってくれたものです。実はハゲタカというのは俗称だそうで、鷹の種族で、「コンドル (英語: condors) 」呼ばれる様です。
若い頃、「コンドルは飛んで行く」と言う歌が、アメリカのフォークロック・デュオ、“ サイモン&ガーファンクル ” が歌っていました。その歌詞には、コンドルが出てこなかったのですが、原曲はペルーのアンデス地方で歌われていた民謡で、歌詞は次のようなものだったそうです。
Oh majestuoso Cóndor de los Andes,
llévame a mi hogar, en los Andes,
Oh Cóndor.
Quiero volver a mi tierra querida y vivir
Con mis hermanos Incas, que es lo que más adoro
Oh Cóndor.
En el Cusco, en la plaza principal,
Espérame
Para que a Machu Picchu y Huayna Picchu
Vayamos a pasear.
おお、堂々たるアンデスのコンドルよ
アンデスの我が家へ連れていっておくれ
おお、コンドルよ
最愛の土地へ戻って暮らしたい
大好きなインカの兄弟たちとともに
おお、コンドルよ
クスコの中央広場で
待っていてくれ
マチュピチュとウアイナピチュへ行くためさ
さあ出かけようぜ
これは故郷回帰の切々たる歌詞ですね。私の生まれ故郷には、もう生まれ住んだ家も、そこに住んでいた人々もいなくなってしまいました。育ててくださった父も母も、他界しましたが、二人の兄と一人の弟は健在です。八十になった兄が、先週、両親を懐かしんで便りをくれました。拳骨を飛ばした父を、優しかったことだけが、兄には思い出される様です。
先週末、子育てをした街、住んだ隣家のご夫婦から和菓子が届きました。早速、渋茶を入れて、家内と、懐かしくその味を楽しんだのです。様々に思い出されることが多く、上の子たちにとっては、うら覚えの記憶しかないかも知れませんが、新米が親業に励んだ街です。そんなことを思い出したのです。
孫息子も、ツーリングで駆け巡った野原も、家族と一緒に分け登った山も、渡った川々も、きっと懐かしく思い出す日がくることでしょう。
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