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小学生の時の「夢」を実現するために、一つのことに夢中になれたのは、素晴らしいことです。それが、あの"イチロー"の活躍で分かります。アメリカは、そんな「夢」を実現させてくれる社会だということになりそうです。移民国家だからでしょうか、ピューリタンの祝福を受け継ぐ地だからでしょうか。社会が、人種の枠を設けていないから、誰でもが、実力次第で、その「夢」を実現できるのです。
この人の人間性は知りませんが、ライトの守備位置で補給したボールを、ホームを守るキャチャーのミットに目がけて、一直線で投げる「送球術」は、ただ驚くだけでした。これを、"レーザー・ビーム"と言い、よく『タッチアウト!』を取っていました。
その様な、最高のプレーをするために、妥協することなく、自己管理をし続ける"イチロー"には、誰もが脱帽させられました。今日現在でも、何時呼ばれても、守備につけて、バッターボックスに立てて、塁を窺う盗塁するための準備を、来季に向けて備えてるのだそうです。江夏も稲尾も別所も、野村も川上も落合も、凄い選手だったのですが、自己抑制をし続ける"イチロー"には、驚かされてしまいます。
自分で、『五十まで現役を続ける!』と決断してるのですから、"大リーグ"のスター選手のままでなくて、"3A"でも好いので、燃え尽きるまで野球選手を続けて欲しいのです。獅子は、老いても獅子だからです。その機会を得られる様に、心から願うのです。私の子どもたちと同じ世代の"星"であり続けて欲しいのです。
年齢とともに、肉体は、衰え、気力も失せるのですが、グラウンドで倒れるまでバットを握り続け、グローブをはめ続け、スパイクを履き続けて欲しいのです。野球少年に、どれほどの夢を与えてきたことでしょう。きっと、"終活"を考えていることでしょう。プロ野球の世界への"貢献"はもう十分です。これからは、優秀な選手が、どう終わって行くかの様子を見たいのです。
トロントの野球場で、"イチロー"のプレイを見たのは、もう随分前のことでした。大活躍の真っ最中だったのです。きっとフアンがいて、選手が大成するのでしょうけど、孤高のプレーヤーの彼も、そうだったに違いありません。
(2013年に日本プロ野球で使用された統一球です)
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