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先日、結婚式の引き出物に、紙箱入りの銅鑼焼(どらやき)、クッキー、ヌガーなどの入った「婚庆礼盒hunqinglihe」をいただきました。婚礼に出るといただく「引出物」です。普通は、どの婚礼に出ても、帰りにいただくのは、小さな手の平には入りそうな箱(チョコレート、飴が入った簡単なもの)です。こんなに豪華なのは初めてでした。開けてみて、実に高級感があって、美味しかったので、大喜びをしました。その後、「銅鑼焼」の「化粧箱」もいただきました。
それで、これらの「箱」は、物を整理するのに便利ですから、ずいぶんの数を再利用しているのです。こちらの家は、引き出しが少ないので重宝しています。箱といえば、「玉手箱」が日本では有名です。あの浦島太郎が、龍宮城土産に、音姫乙姫(おとひめ)さまからいただいた箱です。"開けてびっくり玉手箱"で、若い太郎が、お爺さんになってしまった有名な箱です。お伽話(おとぎばなし)ですが、『そんな箱があるんだろうか?』と思いつつ、何かの機会で開いてしまって、お爺さんになってしまわない様に願っていました。
ところで、ヨーロッパ世界にも有名な「箱」があります。ギリシャ神話からの「パンドラの箱」です。"世界大百科事典"に、『…プロメテウスが天上の火を盗んで人間に与えたとき,怒ったゼウスは,人間どもにその恩恵の代償を支払わせるべく,鍛冶の神ヘファイストスに命じて粘土で女を造らせ,他の神々から女性としての魅力や美しい衣装などを授けられた彼女をパンドラ(〈すべての贈物を与えられた女〉の意)と名づけて地上に下し,プロメテウスの弟のエピメテウスに与えた。このとき彼女は神々からのみやげとして1個の壺(いわゆる〈パンドラの箱〉)を持参していたが,好奇心にかられた彼女がそのふたを開けると,中からあらゆる災いが飛び出して四方に散った。ただひとつ〈希望〉だけは,急いで彼女がふたを閉じたため,壺の底に残ったという。…』とあります。
開けないでいる事、触れないでいる事などに、理由があるのです。でもいつかその事を決着をつけて、明らかにしなければならない時期があるのです。そそて、「パンドラの箱」の蓋をあけなければならないのです。
1948年5月14日に、イギリスの承認と助けで、国家として『イスラエル共和国」が建国されました。実に、エルサレムが陥落してから、1…プロメテウスが天上の火を盗んで人間に与えたとき,怒ったゼウスは,人間どもにその恩恵の代償を支払わせるべく,鍛冶の神ヘファイストスに命じて粘土で女を造らせ,他の神々から女性としての魅力や美しい衣装などを授けられた彼女をパンドラ(〈すべての贈物を与えられた女〉の意)と名づけて地上に下し,プロメテウスの弟のエピメテウスに与えた。このとき彼女は神々からのみやげとして1個の壺(いわゆる〈パンドラの箱〉)を持参していたが,好奇心にかられた彼女がそのふたを開けると,中からあらゆる災いが飛び出して四方に散った。ただひとつ〈希望〉だけは,急いで彼女がふたを閉じたため,壺の底に残ったという。
1900年振りの出来事でした。その間、流浪の生活をし続けてきたイスラエル人(ユダヤ人/ヘブライ人)は、彼らの父祖アブラハムに、ほぼ4000年も遥か前に、与えると約束された地に、帰還して国家を樹立したのです。
1900年間住み続けてきたアラブの民には、所有権はなく、アブラハムの末裔にあるという事が国際社会から承認されたからです。この国が建国される以前から、彼らには、『エルサレム(シオン)に帰ろう!』との熱い願いがあって、いつか"シオニズ(Zionism)"の思いが湧き上がり、全世界に離散していたイスラエル民族が、"カナン"の約束の地に戻り、国家建設をしたわけです。
あの"リトアニア”の領事代理の杉原千畝(ちうね/せんぽ)が、"トランジット・ビザ(通過ビザ)"を発給した、ポーランド在住のユダヤ人たちも、ナチス・ドイツの民族絶滅殺害計画によって、結局は、日本、アメリカを経由して、民族の祖国の地である"シオン"に帰って行ったのです。
ですから、その都は、「ダビデの町」と言われ続けてきた、この民族の都「エルサレム」でした。エルサレムを首都とするのは、イスラエル人は民族としては、当然の事なのです。民族的に宗教的に複雑なのですが、いつか、エルサレムを首都と承認する事が必要でした。それを、今回アメリカ大統領トラップ氏が、宣言したのです。まさに、「パンドラの箱」を、トランプ大統領が開いたのです。賛否両論がりますが、事実として私が理解している事事です。
(エルサレムの城壁にある「黄金の門」です)
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