秋の陽を浴びての餌取りカモ

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 土曜日、10時になった頃でしょうか、久しぶりに太陽が出てきたので、ベランダに出てみました。曇ったり雨降りに比べたら、気持ちは高揚しますし、気分が朗らかになったのです。

 眼下を流れる巴波川の流れの水草の間を、すごい勢いで素潜りをしている物が見えたので、鯉かと思ったら、カモでした。観光舟の周りにいるカモは、餌の取りっこで突っつきあっていて、餌を取るために首を突っ込む姿は見ていたのですが、あんな勢いよく泳いでいる姿は初めて見たのです。

 首を上げると、嘴に小魚がキラリと光って見えました。食べると、また素潜りをして、スーッと勢いよく、つぎの餌を狙って泳いでいるのです。素早い狙撃兵のような動きで、新発見です。

 ネットで検索してみましたら、「キンクロハジロ」というカモの一種が、素潜りをして餌取りをするとありました。今見たカモは、本能で餌取りしていたのではないでしょうか。でもちょっと違っていそうです。カモにも、そんなに多くの種類があるのですね。人間だって、「十人十色」で、ゆっくり型もいれば、すばしっこい人もいたりですから、当然なのでしょう。

 流れを水中新幹線のように、瓦の上を逃げる鼠小僧次郎吉ようにスーッと動く姿に驚かされた、秋日和に変わって清々しい午前ですした。やっぱり秋っていいな、の季節到来です。

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