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 今日は雪が降って、乾き切った街も野も畑も、うっすらと白く彩りを見せてくれました。何か心の渇きが、潤されるような気持ちになって、ホッとしたような思いになっています。作詞が内村直也、作曲が中田喜直の「雪の降る街を」がラジオから聞こえてきて、雪が舞ったり、山から吹っ飛んでくる( 那須地方ではこんな表現をされるようです)と、この歌が思い出されるのです。

雪の降る町を 雪の降る町を
思い出だけが 通りすぎて行く
雪の降る町を
遠いくにから落ちてくる
この想い出を この想い出を
いつの日にか包まん
あたたかき幸福(しあわせ)のほほえみ

雪の降る町を 雪の降る町を
あしあとだけが 追いかけてゆく
雪の降る町を
一人こころに満ちてくる
この哀しみを この哀しみを
いつの日かほぐさん
緑なす春の日のそよ風

雪の降る町を 雪の降る町を
息吹きとともに こみあげてくる
雪の降る町を
誰も分からぬ わが心
このむなしさを このむなしさを
いつの日か祈らん
新しき光降る鐘の音

 雪が降ると、教会の建物が角地にあり、小学生や中学生の通学路でしたので、毎年、冬になると雪除けをするために、ずいぶん苦労をした記憶があります。年に2、3回あったでしょうか。車で踏み固められる前に除雪をしないといけないのです。真夜中に起き出してやったこともありました。

 一旦凍ってしまうと、通学の子どもたちが滑ってしまうので、懸命な作業をしたのです。陽が出てくると溶けるので、待っていたいのですが、それでは登校時には間に合わないので、水道水をホースでかけたりしました。

 今年は、近年になく大雪が、北海道や東北、日本海側で降って、大変な様子がニュースで伝えられてきています。雪が溶けると、春がくるといった喜びを、豪雪地の人々は感じられるのでしょうけれど、雪の少ない地で生まれ育った私は、そんな喜びを味わったことなどありません。降る雪を楽しんだ子どもの日を思い出します。

豪雪の地方で、雪の災害にないことを願い、雪に慣れない首都圏で、交通事故や滑って怪我のないようにと願う夕べです。

(“フォト蔵”からのイラストです)

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