イシモチソウ

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東広島市に咲く「イシモチソウ」と「ヤマトキクソウ」です(☞「里山を歩こう」から)。黒や赤や灰色の土井の中から、こんなに綺麗な花を咲かせる芽が出て、葉をつけて開花する神秘さに、ただ驚かされるだけです。こんなに薄汚れてしまった心の中からでも、時には、人を赦したり、愛したり、我慢する思いが出てくるのも不思議です。「里山」に出かけて行って、俗世間から離れて、自然界の法則に従って命を繋いでいる、草や花や小動物たちを眺めていたら、子どもの頃の純真無垢な思いが蘇ってきて、喜びが湧き上がってきそうです。

人やコンクリートや物の間で生活していると、忘れてしまっている事が多くあります。この町の北に、森林公園があり、その近くの道から、高地にある村落に行く事ができます。去年の夏に、そこを訪ねて、ぶらりと歩き回ったのですが、山の間に村落があって、人の営みがあるのは、山の麓の都会に住んでいると気づかないものです。

この3ヶ月ほど、左足の踵(かかと)に痛みがあります。最近、庇いがちで歩くことが少なくなっているのに気づきます。何十年も歩き続けてきて、何度も捻挫したり、靭帯(じんたい)を切ったりしてきた足ですから、『もっと大事にしなさい!』と言ってるのでしょう。もう一方で、『もっと歩かないと筋肉も機能も劣化しちゃうよ!』と言う声も聞こえてきます。

もしかしたら、歩き足りないかも知れません。「里山歩き」も「山歩き」もしないといけませんね。この数日涼しいのです。今日は、「多雲」、のちに「小雨」の予報が出てきています。ここにも雨季があるからです。

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山躑躅

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この花は、広島県三原市本郷町、広島空港に近くにある、「爆雪の滝」に、密やかに、そして綺麗に咲く、「ヤマツツジ」です(先日配信の「里山を歩こう」から)。

山梨県甲府市の駅の北の方に、「城」を持たなかった武田信玄の館跡(やかたあと)があります。そこから山に向かった所には、「信玄の隠し湯」と呼ばれる、武田軍の武将や兵士の湯治場の一つだったと言われる「積翠寺温泉(せきすいじ)」があります。数年前に、娘が招待してくれて、そこの宿に泊まった事がありました。

その信玄の館跡を、「躑躅ヶ崎」と呼んでいて、「ツツジ」が綺麗に咲くのです。もう咲き終わっているのでしょうか。清里の長野県寄りの山岳地帯にも、ツツジが綺麗に咲いていたのを見たことがあります。そこは、これからでしょうか。平和の時代に生まれて、田畑を荒らされる心配も、戦に引かれる恐怖も覚えないで、花を愛で、時には、温泉に浸かれる時代に生きる私たちは、感謝しなければなりません。

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