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いやー懐かしい!これは「入笠山(にゅうがさやま)」に咲く花だそうです(☞「里山を歩こう〜八ヶ岳編〜」から)。この山は三度登った、いえ、正確に言うと、二度半登った事があります。二度は、子どもたちを連れて、駐車場から登山道を登りました。頂上に立つと、まさに360度の眺望が開けて、晴れていましたから、爽快でした。それで大好きな山になったのです。
3度目には、爽快な気分を満喫させて上げたくて、家内を誘って、同じコースで登り始めたのです。登るに連れて、雪があって、徐々に多く、深くなって行くではありませんか。二日ほど前に、諏訪周辺は雨だったのです。それを考えないで、11月に、山登りを実行したわけです。平地や麓は雨でも、11月の山(2000m弱)では初冬の雪だったのです。このままでは、"初老の夫婦、入笠山で遭難!"になってしまうと、登山を中止し、林道に向かったのです。
閉まっている案内所の軒下で、お弁当を食べて出た林道は、雪が積もっていて、鹿やウサギの足跡さえ残っていました。凍ってもいたのです。家内には、凍った雪道を歩くためのゴム製で、着脱できるスパイクを履かせたのですが、一人分しか持っていきませんでした。三回ほど、私は滑って転倒していまい、家内は泣き出してしまったのです。
林道を幾つも曲がっては進み、曲がっては進むのですが、車を停めた駐車場に、なかなか至りません。もう夕暮れになってしまっていました。スズランが群生していたり、原生林が広がる綺麗な山なのに、ここで死んでしまっては、申し訳ないと、家内を励まし、家内は私を励ます、そんな家内の手をとって、やっと下山した、そんな思い出のある山なのです。
「サラサドウダン」、「ホテイアツモリソウ」です。今頃の入笠山には、こんなに綺麗に咲いているのですね。もう一度、春か初夏にでも、四度目の入笠山に登ってみたくなりました。
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