祝!

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昨日の夕方、シンガポールの建国49周年の記念式典が催され、その様子をテレビで観ることができました。歌や踊りがあり、儀仗兵の指揮の中を、軍楽隊が演奏をしながら入場して来ました。その演奏の中を、国会議員、閣僚、建国初期の長老、市民団体、会社、青少年団体などの入場が次々にあり、特設スタンドに陣取った観衆から猛烈な拍手が送られていたのです。とくに、障碍を持たれた方たちが、太鼓(和太鼓のような大型なもの)をリズミカルに叩いておられて、その演奏に歓声が上がっていました。

車(車種を見ましたらトヨタのレクサスでした!)に乗って、リ・シェンロン首相が会場に入り、歓迎の声の中を、観衆と握手を交わしながら閣僚席に着かれました。最後にタン大統領の入場でした。国の最高責任者がスタンド中央に座られました。国歌(マレー語だそうです)が斉唱されます。今度は、陸海空の軍隊の入場でした。新鋭のタンク、装甲車などが、猛烈なエンジン音を響かせていました。『私たちが国防の任に当たっています。ご安心ください!』と言った無言の声が聞こえるかのようで、とくに少年たちをテレビカメラが捉えていて、彼らの目がキラキラと光っていたのが印象的でした。

次には、警察の特殊部隊が入場してきました。テロ対策の車輌の中から、重装備の隊員が次々と、火器を手に出て来て、『治安や防犯、テロ対策を担当し、日夜励んでいます。540万の住民(永住にシンガポール人は384万人)の生活を守っています(統計は2013年9月)。ご安心ください!』と語りかけているようでした。その次は、消防隊です。都市の消防のための、最新の装備の消防車による、消火や救出活動の実演を見せていました。『都市消防のために四六時中待機しています。安心して家庭生活を送ってください!』とのパフォーマンスがあったのです。

昨日は、リ首相のステートメントが放映されていました。国政の実務に当たっている責任者の弁で、国政の全体にわたるビジョンを述べておいででした。ネクタイなしのカジュアルな服装が、爽やかに感じられて、とても好かったです。

昨晩の式典での圧巻は、「建国の父」であるリ・クワンユーが割れるような拍手を受けて席に着かれたことでした。91歳の高齢ながら、お元気な姿を見て、シンガポールの国民は笑顔を見せて、その貢献に対する栄誉を表わしていたのではないでしょうか。人間にするなら<49歳>、熟達する年齢です。東京都区内ほどの大きさながら、東南アジアの商業的な要の役割を果たしている重要な国なのです。

カトーンと言う地にある娘の家の海側の上空を、ヘリコプターが「国旗」を運ぶ様子が、すぐそこに見え、式典会場から上がる花火も見ることができたのです。みなさんの国を愛する心に触れられ、娘が9年生活した街、国の祝福を祈ることができた二時間ほどの記念式典でした。

(写真は、”百度”より、昨年の「建国記念式典」です)