.
.
この花は、「ノハラムラサキ(野原紫)」という、「勿忘草(ワスレナグサ)」の一種だそうです。広島県呉市の郊外に咲いていた花だと、週に何度か配信してくださる"里山を歩こう"にありました。
この季節になると、子どもたちが、『春を探しに行ってきまーす!」と出掛けて行った日々を思い出します。周りが山々の盆地の中に住んで、彼らが大きくなりましたので、そこは一歩街を外れると、農村地帯で、自然は溢れるほどでした。
白雪の山から吹き降ろす寒風が、身を縮めさせていた冬が、陽の力が強くなるに連れて追いやられて、冬は敗走していきました。一日一日、一歩一歩と「春」がやって来る様な街でしたから、子どもたちは、春を見つけに出掛けたのです。野花を摘んでは、彼らは嬉々として帰って来ました。
.
.
先週遊びに来られたご婦人が、水仙の苗を持って来てくれたのですが、昨日今日と夏の様な気温、28℃もあって、北側のベランダに置いた水仙が開いてくれました。垣根の凌霄花も、河岸の木蓮も咲き誇って、百花繚乱の春の始まりです。創造の美、傑作に目を見晴らせている日曜日の午後です。
.