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育った家に、木製の「足つぎ」と言う家具(?)がありました。高い戸棚に置かれた物を取ったり載せたりするための「踏み台」でもありました。また前面には、丸く穴が開けられていて、そこにゴミを捨てられる「ゴミ箱」と兼用として使われていました。父が大工さんに作ってもらった物で、「椅子」にもなる、優れ物の《多目的小家具》と言ったら好いかも知れません。今の様なプラスチック製のものはない時代の定番の小家具でした。
その他に、「梯子(はしご)」が家の外の壁に架けられていました。もう少し高い所を掃除したり、作業するための木製の《道具》でした。こちらに来て、高所の作業をするために使われているのは、「竹製」で、二本の太い竹の節の所に、穴を開けて、より細い竹や木片wを渡して、踏み板代わりにした物で、日本では、あまり見掛けないので、竹の多い、こちらではよく見かけるのです。
実は、昨日、家内の若い友人と私たちで、「梯子した」のです。その竹製の梯子に乗ったのではありません。水餃子屋さんと抹茶甘味処と珈琲店に、次々と入ったと言うことなのです。"デジタル大辞泉"に、『「梯子酒」の略。転じて、いくつかの場所を続けてわたり歩くこと。「映画の―をする」』とある、その「梯子」でした。
私が昨年、腱板断裂で、札幌の病院に入院して、手術とリハビリを終えて、こちらに戻った時に、『《術後の回復》のために!』と、自分のためにお母様に買ってもらった、大事な《肝油ドロップス》を、私に下さった高校生のお母様とでした。もう大学進学を考え始めているとのことで、帰国子女として日本の大学に行くか、こちらの大学に入るか、考え中だそうです。
4人の私たちの子供の進学の時を思い出したことでした。こう言ったご両親の心配や配慮によって、子供は大人になって行くのですね。自分自身、親にしてもらったことを思い出させられたりもしました。こちらでは、空前の"受験ビジネス"が展開されていて、「教育費」は、目の玉が出るほどに高額だそうです。奨学金や推薦や、好い指針が、彼に与えられることを願っている所です。
家内とお母様は「抹茶アイス」、私は「ぜんざい」、美味しかったのです。家内のものを"横取り(ピンハネ)"して食べたのですが、「宇治茶」の本物の味でした。この日本の《微妙な味》が、こちらでも大人気なのだそうです。次は「抹茶アイス」にしましょう。
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