「311」、つらい経験を呼び覚ます数字、日付です。2年前の今日、大きな地震と津浪が、三陸海岸を中心に福島、茨城などの太平洋岸を襲った日です。
被災された方、家族・親族・知人・友人などを亡くされた方にとっては、記憶を呼び覚まされることと思います。今朝のニュースによりますと、いまだに34万人以上のみなさんが避難生活をされているとのことでした。地震と津波のあった日は、家内の手術日に向け、長男の家で待機していたのです。揺れが激しかったので、家から出て、近くのコープの店舗の駐車場に非難しました。電線が激しく揺れ、余震が続いていました。揺れや弱くなって家に入って、テレビのスイッチを入れましたら、川を遡上していく津浪の様子が、中継されていました。それは驚くべき光景でした。人間の力では抗し切れない、自然の猛威を目の当たりにして、震えてしまいました。長い年月の営みの中で築きあげてきたものが、奪い去られていくのを見て、人の力の微力さを痛切に感じていました。
津浪によって被害を被った「福島第一原発」の復旧は、遅々として進んでいないようですが、これから何十年という年月、同じ問題を抱えながら過ごしていかなければならないようです。大気、土壌、海水、地下水などの汚染は、どうしたらいいのか、考えると気が遠くなりそうです。それでも、アメリカ政府の報道官が、東北のみなさんの不屈の精神を賞賛していました。台湾の学校の教科書に、「日本支援への感謝状」が記載されたニュースも伝えられていました。多くの国々のみなさんから、物心両面の支援があったことは、忘れられません。佐藤水産の佐藤専務が、避難誘導した中国の若いみなさんは、お国で、どんな生活をされているのでしょうか。
自然界のバランスが、少しずつ変調してきているように感じますが、私たち人間は、自然界の摂理の前で、その法則に抗うことなく、謙虚になって生きていく必要があるのかも知れません。被災されたみなさんの心が、強められますように心から願っております。
(標識は、「津浪警戒標識」です)