共に生きるために

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 先週訪ねた「アジア学院」の、食堂の入り口に掲げてあった一幅の「絵」が、この冒頭の絵です。東日本大震災の地震で、この学院の建物も被害に遭って、倒壊してしまったのだそうです。かろうじて残ったのが、この絵画で、それを瓦礫の中から取り出して、新築された棟の入り口に掲げたそうです。まさに、地震の残骸の中に、土埃をかぶった、収穫を喜ぶ農夫の姿が残されて、黄金色で描かれていたものなのです。

 この学院の《使命》が、HPに次のようにあらわされています。

 『アジア学院の使命は、イエス・キリストの愛に基づき
個々人が自己の潜在能力を最大限に発揮できるような
公正且つ平和で健全な環境を持つ世界を構築することにあります

この使命の実践に当たって、私たちは
共に分かち合う生き方を目指して
農村指導者の養成と訓練を行っています

主としてアジア、アフリカ、太平洋地域の農村共同体に生き
働いている男女の指導者たちが
毎年職員やアジア学院に集うその他の人々と共に
学びの共同体を形成します

この共同体に根ざした学びを通して、
私たちは農村の人々が地域で自分たちの持っている
地域資源や能力を共通の目的のために分かち合い
活用する最善の方法を見出してゆくのです

共に生きるために

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 《農の安全》は、人類存続の大切な鍵だと言われて久しいのですが、もう一度職業選択ができるなら、人に優しい食物、穀物や果物や畜産品の生産にあたりたい思いがあります。そう言えば30年ほど前に、ナス、キュウリ、スイカ、枝豆、落花生などを植えたことがありました。そして、この栃木に住み始めて、狭いベランダで、トマト、ナス、イチゴ、大葉、ニラなどを育ててきました。収穫の喜びは格別です。

 親元を訪ねてくれ、月曜日に帰って行った長女に、たったの一粒の「イチゴ」を上げましたら、美味しそうに食べていました。甘いからでしょうか、油虫がついてしまうので、なかなか育てるには大変ですが、結構楽しいものです。平地で育ててみたいのですが、このアパートが気に入ってる家内は、〈引越し魔〉の私には賛成してくれません。

 鶏糞の匂い、豚舎の匂いの中、長靴を履いた職員やボランテアのみなさんが、奮闘しておいででした。農業を愛しているのでしょうか、輝いた顔をしておいででした。二十五名の学生さんたちは、授業中でお会いできませんでしたが、アジア各国から来て、一年間の学びを終えて、ご自分の国に帰っていき、有機農業の実践に取り組むようです。

 『《共に生きるために》に基づいています。アジア学院の歴史は国内外のキリスト教会と深いつながりがあるため、その価値観はキリスト教精神によって形づくられています。例えば「三愛(神を愛し、土を愛し、隣人を愛する)」もそのひとつです。また、日本の伝統的な価値観や禅の思想からも影響を受けています。』と、この学院の《価値観》を掲げておいでです。家内は、『若かったら、ここで学びたい!』のだそうです。

(田んぼを泳ぐ鴨の姿がありました)

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