可愛い赤ちゃんの写真が、お隣りの国から送られてきました。お母さんになったのは、日本の大学で、博士号をとられて帰国し、省立大学の法学部で教えています。お父さんも、関西圏の大学で博士号をとって、建築学の教師をされています。
お二人とも、時間をとって、別々でしたが訪ねてくれました。私たちの子どもたちと同じ世代です。神さまから頂いた、この初々しい《いのち》を育んで、神と人とを愛する子になって欲しいと願わされています。
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『恐れるな。わたしはあなたとともにいる。たじろぐな。わたしがあなたの神だから。わたしはあなたを強め、あなたを助け、わたしの義の右の手で、あなたを守る。 見よ。あなたに向かっていきりたつ者はみな、恥を見、はずかしめを受け、あなたと争う者たちは、無いもののようになって滅びる。 あなたの神、主であるわたしが、あなたの右の手を堅く握り、「恐れるな。わたしがあなたを助ける」と言っているのだから。(イザヤ41章10、11、13節)』
この「みことば」は、虫にも等しいヤコブ、イスラエルの人々への主なる神さまの語り掛けであります。
39才の夏の終わりに、東京女子医大の手術室に、すぐ上の兄と二人で並んだでいました。兄は遅れて、連れて来られたと思います。『◯さ〜ん。◯・・・』まで聞こえていました。それから、腹部に猛烈な痛みがあって目が覚めたのです。看護婦さんが覗き込む顔が見え、『痛いから、痛み止めを!』と言ったのを思い出します。運ばれてICUにいたと思います。それから病棟に戻るために、ストレッチャーに乗せられる時に、また強烈な痛みがあったのです。
兄も、無事に手術を終え、病室には戻れずに、ICUに、しばらくい続けたと思います。『お兄さんには無事移植が終わり、順調でいます!!』と知らせてくれました。どうも丁寧に取り出すために、13時間ほどの時間をかけて、私の腎臓が取り出され、兄の腹部に移植する手術が終わったのです。
入院する頃に、一緒に住んでいた家内のお母さんが、「イザヤ書41章」のみことばを読む様にと、カードに書いてくれたのです。そう言えば、手術中に、ずっと自分の右手が、「主の右の手」で握られていたのだと思うのです。そんな安心感があったからです。
家内が、華南の省立第一医院に、1週間入院し、『すぐに帰国して、日本の病院で診てもらってください!』と、医学校の学生たちに聞かせるためにいた中で、医師にそう言われたのです。それで、明日の飛行機のチケットを予約したのです。その朝、飛行場に行くと、搭乗前に、医師のチェックが行われて、〈搭乗不可〉だと言うのです。翌日朝一で迎えに来てくれた十人ほどで、再び空港に着き、またドクターチェックを受けたのです。昨日とは違う医師が、『上机可以keyi!(搭乗可)』の診察結果が出て、チェックインをしようとしたら、教会のみなさんがビジネスチケットに買い替えてくださって、初めてエコノミーでない席に座ることができたのです。
みなさが泣きながら別れを告げているのを、怪訝に思っていたのが家内でした。彼女には、退院に当たって、担当医師が言われた病気の深刻さを告げていなかったからでした。『私は、また戻ってくるのに、どうして泣いているのかなあ?』が、帰国の翌日訪ねた、獨協医大病院に即刻入院して、しばらく経ってから、病状を伝えた私のことばで、空港の一件が納得できたのです。
そんな入院、治療の中に、家内に書いて渡したのが、義母が私の手術の前に下さった同じ「みことば」でした。家内は、今も「義の右の手」を感じているでしょうか。万物を創造し、支えている同じ見えない「義の右の手」であります。その手で、どれほどの人たちに触れてこられ、今もなお握っていてくださることでしょうか。何と「堅く握り」と言っておいでで、『恐れるな。わたしがあなたを助ける』と、付け加えてくださっています。
(「キリスト教クリップアート」のイラストです)
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