優れ物

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 主夫業で、ほとんど毎日使っている、台所と食卓の用具です。優れ物です。上の写真は、最近、『娘です!』と言ってくれる若いお母さんからのギフトで、食後のデザートの果物の皮をむいたり、切ったりする「小まな板」、中は、木製のお椀です。下は、目玉焼きやカジキマグロのオイル焼き、野菜の炒め物、ホッケの焼きなどで使う「フライパン」、「皮むき器」、ニンニクなどを潰す「圧縮器」です。みんな買った物ではなく、娘たちからのギフトです
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 この上のものは、「浄水器」です。『お母さんに綺麗な水を飲ませたい!』と、下の息子が注文してくれたものです。ここ栃木の水は、水道水の生水の飲用が可なのですが、気遣ってくれています。下は、「電子水」を作るもので、古くからの友人が、『中国の水は、あまり良くないので、これを使って!』と贈って寄越してくれたものです。けっこう長く使っています。上の息子は、家内の通院の足となってくれて、月一で来てくれています。その折、コストコから、食材を買っては差し入れしてくれています。

 みんな重宝(ちょうほう)していて、使うたびに感謝が湧いてきます。

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並木道

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 初めて中国に旅行をした時、北京から、「フフホト」と言う、内モンゴルの省都を訪ねたことがありました。まだ整備されていない、田舎の鉄道駅舎の様な空港でした。そこから、ホテルまでバス移動をしたのです。延々と続く畑の間に、真っ直ぐな道があって、そこに葉を落とした背のそれほど高くない木が整然と、等間隔に植えられていた並木道でした。なんとも経験したことのない、大陸中国らしい情景が印象的でした。

 JR西八王子駅に近くの甲州街道沿いは、多摩御陵があって、そこには、銀杏の木が路肩に植えられていて、黄金色の並木は、圧倒的な存在感を見せていました。この年の正月に、日光に出掛けました。そこにあるスポーツ用品の企業のリゾート施設があって、4人の子どもたちの家族と私たち夫婦で宿泊し、家族会を持ったのです。その時、お昼に蕎麦をと言うことで、旧日光街道沿いにある店に行きました。そこは背の高い杉並木で、数えきれない人がここを通過したんだろうと思わされて、一入でした。
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 そういえば、札幌の整形外科に入院し、手術と術後に治療とリハビリで入院し、半年検診で、家内と一緒に札幌に行ったことがあります。始めての札幌に、家内は感動していました。あちらこちら行けなかったのですが、北大のキャンパスを歩きたいとのことで行きましたら、そこは広さと清潔感が溢れていたのです。孫たちが、その北大で学んでほしいと言うほどの家内でした。明治開拓期をなんとなく感じさせる佇まいでした。そこにはポプラや白樺やカエデの樹々が見事でした。

 下の兄と私が通った学校のあった街には、欅(けやき)並木があって、江戸時代を彷彿とさせるほどの古木が道沿いに並んでいました。学校の回りは、まだ櫟(くぬぎ)林で、小鳥にさえずりや木の葉を揺らす音で満ちていました。もうあの武蔵野佇まいは、全く消えてしまったことでしょう。
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 最後に、家内が通院している、栃木県壬生町の獨協医科大学病院の前には、銀杏並木があって、1974年に開院して46年の年月が経過していますから、50年になんなんとする並木なのです。多くの患者さんが、この並木道を通られた様に、昨年の正月以来、家内も通院に利用させていただいています。まさに今頃は、黄金色でしょうか。月一の通院で、今月は26日にまいりますが、その頃には、もう落葉していることでしょう。どの並木道も、風情があって実にいいものです。

#(上は獨協医科大学病院前の銀杏並木、中は北大のポプラ並木、母校の街の欅並木です)

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