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「第一生命」が、1998年から毎年、小学生に、《大人になったらなりたいもの》とアンケートをしてきています。どんな職業も貴いのですが、「男の子」たちは、スポーツ界で活躍を夢見ていますし、「女の子」たちは、美味しい物を作る事に願いを持って<食べ物屋さん>が、不動でトップになってきています。
「男の子」は、開始以来ずっと「野球選手」と「サッカー選手」が第1位を競い合ってきて、2010年以降は「サッカー選手」が続いてトップでした。ところが、大体毎年第3位であった「学者・博士」が、昨年、2017年度に 第一位になったのです(2002年度にもトップでした)。
川上とか千葉とか小鶴と言った「プロ野球選手」や、琴ヶ浜とか玉ノ海とか千代の山と言った「力士」のフアンだったですし、"三角ベース"の草野球や相撲を取ったりして遊んでいましたが、自分でやりたいとは思いませんでした。水泳の古橋、ボクシングの白井なども、われわれ子どもたちの憧れでもあった時代でした。
今の子どもたちの「ひいじいちゃん」の世代は、『末は博士か大臣か!』と言う風潮の中にいたのでしょうし、軍隊の増強を図る国にとっては、「大将(軍人)」になる夢を抱いて欲しかったことでしょう。戦後に育った私は、何故か、"モールス信号"を送信する「無線通信士」になりたかったのです。それで、家の中にある時計やラジオなどの機械類を、ドライバーを手にして、分解してしまった様です。どんな仕組みになってるのかに興味津々だったからです。
今は平和の時代で、どんな夢でも手が届きそうなところにあるのでしょう。でも、このところ少年野球人口が減少しているのだそうです。一流の選手になるには、厳しい練習に耐えなければならないし、自己規律も半端ではないのです。ですから、スター選手のキラキラした姿ができるまでの下積みの部分が分かってくると、尻込みしてしまうのでしょう。
「学者・博士」になりたいというのは、この数年、日本人で"ノーベル賞"を受賞する学者たちが出て、ニュースで賑やかに伝えたかので、男の子たちの夢を刺激したのでしょう。「日本女子」も、スポーツ界や芸能界での活躍が目立ちますが、"キューリー夫人"の様な「学者」にも憧れて欲しいものです。
ここ中国の子どもたちにも、同じ様なアンケートをしたら、どんな結果が出るのでしょうか。彼らにも夢や憧れがあって、大きく飛翔して欲しいと思っています。この国の文部省や文化庁には、そう言った調査結果があるかも知れませんね。も遠夢を心に抱いて、それを解き放って欲しいものです。
( モールス信号を送信する「電鍵」です)
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