一昨日の晩から今朝方にかけて、二夜、窓の下のバス通りが、アスファルトの舗装の突貫工事を終えました。日中を避けての真夜中の工事で、アスファルトを運んで来る大型車、それをローラー車でならすエンジン音、工事をする人たちの掛け声、眠られない二晩でした。それでも、今日は、車の走るタイヤ音が、以前のコンクリート製の路面と違って、とても静かになりました。
この所、街中の多くのところで道路工事が進行中です。きっと、来年、この街で開催される<国体>のためだと思っています。日本でも、国体が各都道府県を会場に開催されてきていますが、その開催が、交通環境を整え、運動競技施設を設け、スポーツの振興や、開催地周辺の経済や商業の隆盛に寄与して来たのです。
時々、その運動競技の行われる付近を散歩しますが、驚くほどの規模と斬新なデザインの屋内競技場が、いくつも建設されています。もう、ほとんど外装工事が終わっているようで、足場が外されています。仕事の機会も増え、<打工dagong>と呼ばれている建設作業員が働いておられて、その経済効果も実に大きいのではないでしょうか。
子どもたちが、幼稚園と小学校と中学に通っていた時期に、私たちの住んでいた県下で、<国体>が開催されました。その工事が行われていた時に、町の雰囲気に、とても似ているのを感じます。あの開催年の前後は、県民意識が上がって、好かったのではないでしょうか。開会式に演技をするために、開催前の一年ほどは、各学校では、その準備に大わらわでした。
一つの目的のために、市民を上げ、県民を上げて準備していたからでしょうか、その年の中学校は、<校内暴力>が少なかったほどでした。いつも、市内の幾つかの中学では、『去年は☆☆中、今年は○○中!』と言う様に、順繰りで、荒れていた学校があったので、とても落ち着いていた年だったでしょうか。練習でクタクタになっていたので、悪さをする余力がなかったのか、それとも目的意識が、そう言った何時もの動きを抑えたのでしょうか。
その年の<国体>を記念した<写真集>が発行されて、買い求めたのです。その写真の中に、子どもたちを見つけることができたからです。その子どもたちは、今や、親の世代ですから、時間の経過の速さに驚かされます。7〜9歳の女子部門の<5キロマラソン>に参加した次女の娘が、とてもがんばったと言って写真が、先日送られて来ました。そういえば、北半球では、<運動の秋>がやって来たのですね。日没後まで、ボールに白い石灰を塗ってまでして、コート上をボールを投げながら走り回ったり、シュートしていた日が昨日の様に、思い出されて来ます。暑くても秋です。
(写真は、”秋風景”から「秋の空」です)