中秋節の休み

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今週末から、来週始めまで、「中秋節」で休みになると連絡がありました。新年度、新学期が始まったばかりですのに、予想外の休みに、緊張気味の気持ちが、少々緩んでしまいました。でも、この休みは好いものです。

日本にいたら、<ジジババ>をしているのでしょうか。もう学校に行き始めているので、両親や祖父母よりも、友達が一番好くなっている孫たちですから、けっこう煙たがれて、時間を持て余してしまうことでしょう。それで、ボランティアに出かけたり、自転車に乗って知らない小道を走ったり、図書館で読み物をして過ごすのかも知れません。昔、釣り竿を担いで出かけたりした魚釣りも、けっこう楽しめそうです。

ところが、こちらにいることで、きちんと学期学期に、週ごとに、果たすべき社会的な責任が与えられていることに、感謝しているのです。先々学期まで、一緒に仕事をしていた二人の同年輩の教師が退職してしまって、自分独りになってしまいました。なんだか存在価値や責任が大きくなっているのかも知れません。最近の学生には、『爷爷(イエイエ/おじいさん)!』と呼ばれるようになっています。もう、『叔叔(シュウシュウー/おじさん)!』の年代ではなくなっていますから。もちろん、『廣田先生!』とか『雅仁先生!』と、学生にみなさんは呼ぶのですが、彼らのお父さんやお母さんは、私の長男の世代ですから、当然でしょうか。

高校三年間、担任をしてくれた教師は、兄たちの学年を担任した方で、その学年で渾名された、『オジイ!』が通称でした。慶応ボーイのお洒落な英語教師でした。終礼に出るのをサボって、終わってから教室に戻ると、『雅仁、オジイが、また怒ってたぞ!』と言われるのです。それで職員室に行って、『先生、何でしょうか?』と言うと、『おう、廣田来たか!』と言って、怒ったことなどなかったように、世間話をして、『頑張れよ!』と言うのが、何時もの繰り返しだったのです。教育実施に行った時には、もう退職されておいででした。

「休み」と聞いたので、この<オジイ>を思い出してしまいました。好い先生だったN先生の年齢をはるかに超えてしまっている今の私ですが、『もっと真面目に勉強しておけばよかった!』と、これも何時も繰り返し思いにやってくる、<今オジイ>の自己反省です。

(写真は、”百度”による「秋桜(こすもす)」です)

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