胡蝶蘭とローズマリーの花に思う

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 華やかに咲き誇り、わが家への来客者の賞賛を受けた第3期の胡蝶蘭が、今や花を落とし、葉を枯らして晩期を迎えています。一方、今朝のベランダのローズマリーに、小さな花を開き始めています。

 出掛ける前に、サイトを見ましたら、「PLAN75」という題の映画があるのを知りました。もう上映時期

が過ぎてしまったようです。往年の歌手で、映画女優の倍賞千恵子の主演映画で、youtube で予告編を見たのです。「下町の太陽」を爽やかに歌い、「男はつらいよ」で寅さんの妹役を演じ、「駅 STATION」で翳のある桐子を演じた、兄の世代の方です。美人に皺がよるのを見て、洗面台の鏡に、自分の顔を写してみて、時の流れを感じました。

 花は来季に向かって、花を落とし、葉を枯らせていきますが、人の一生の長さ、いえ短さを聖書は次のように記します。

 『私たちの齢は七十年。健やかであっても八十年。しかも、その誇りとするところは労苦とわざわいです。それは早く過ぎ去り、私たちも飛び去るのです。 (詩篇9010節)』

 「創世記」の人類創造の時点では、「永遠」に生きるように祝福されたのですが、次の段階では、「百二十年(創世記63)」だったのです。ところが 「詩篇」では、人の寿命が縮められてしまいました。まさに、その通りですね。好漢も、美女も、栄光の過去を残して置いて、行く(逝く)のですね。いつまでも、そんな美しく輝いた姿のままでは、若い人たちに申し訳ないので、その席を譲るのが、老年期なのでしょう。

 寂しく何にも感動しなくなり、喜びがなくなる時を迎える前に、どうするかを聖書が、次にように勧めています。

 『あなたの若い日に、あなたの創造者を覚えよ。わざわいの日が来ないうちに、また「何の喜びもない」と言う年月が近づく前に。(伝道者12章1節)』

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