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“ collector(コレクター/蒐集家)” がおいでです。子どもの頃、コウバイとかカバヤの飴の箱の中に、野球選手やすもうの力士のカードが入っていて、それを集めるために買いました。あまり美味しくない飴でしたが、カード欲しさにだったのです。
この蒐集家で悪どいのは、マンホールの蓋、橋脚のname plate 、列車の行先 plate などを持ち去ることで、それがニュースになったこともありました。埼玉県と群馬県、そして我が栃木県の3県には、接点があります。それを「三県境」と呼んで、渡良瀬遊水地に、plate が設置されています。それが、今夏8月末に『盗まれた!』とニュースになったのです。
collector は、集めたものを、人に見せては自慢するわけです。とくに、たくさん持ってること、価値の高いものを持ってることが自慢の種なのです。でも〈三県境plate〉なんか自慢して見せられないでしょうね。見せたら通報されて、お縄になってしまうのです。
この春に、東武電車線に乗って、板倉東洋大学前で下車して、その遊水池の周りを散歩した時に、そのプレートを見かけました。そこにあってこそ意味のあるものを、自分の家の机の引き出しなどの中に入れて、時々開いては見ては、ほくそ笑んでいる姿ってのも、ずいぶん根暗な輩ではないでしょうか。
『きっと、返そうと迷っている間に時を失してしまったのだ!』と、普通は思いますが、欲しい者には、そんな甘ちょろさでは収集家にはなれないのでしょうね。今は、新しい「三県境」が、再設置されております。また散歩に行って見ようと思っております。