ほどほどが好い

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子供の時に、『私の子どもたちは、<スパルタ式>で躾けている!』と聞いたことがありました。そう聞いただけで、『それは厳しい子育てなんだな!』と理解したのです。それで、この<スパルタ式教育>が何なのか調べたり、聞いたりしたことがありました。

<スパルタ>とは、古代ギリシャの都市国家のことで、戦争に強い国で、優秀な戦士を育てるために、厳格な教育をしたことが 分かったのです。一体どんなことをしていたのでしょうか。数年前に、「日本の教育について」、「日本の軍国主義教育について」という題で授業をしたことがあり、そのために、「教育」についての資料を改めて調べてみたことがあります。

英語の”education”を翻訳して、日本語では「教育」と言います。もともととはラテン語からきた言葉なのです。「人の内にあるものを引き出す」という意味を持っているそうです。「教え育てる」とは違って、人には生まれながらに持っているものがあって、それを引き出すことが、本来の教育だと言うわけです。スパルタでは、戦争で猛々しく戦う優秀な兵士を作るための厳格な教育が、男子になされていたのです。戦前の日本やドイツの軍隊も、それに似たものがあったようです。

それは「教育」というよりは、「訓練」という方が良いのです。『日本人は、「自分が死ぬこと」を恐れず、「相手を殺すこと」が平然としてでき、「上官の命令」に絶対服従できる民で、戦士になるには一番ふさわしい民なのです!』と、中学の三年間の担任で、日本史などを教えてくれた恩師が言っていたのです。こう言った資質を持っていたからでしょうか、小野田少尉が、戦後30年もの間、上官の命令に服して、軍務に就いていたわけです。「訓練」の結果とか、「上官の命令への服従」が、それほど威力と効力を持つものだったことを証明しています。

私の子育ては、厳しかったようですが、スパルタ式でも軍隊式ではありませんでした。でも、子どもたちは恨んでいないようです。私が心掛けたのは、「一切れの乾いたパンがあって、平和であるのは、ご馳走と争いに満ちた家に勝る!」という家庭の建設でした。豊かでも貧乏でもありませんでしたが、ほどほどの家庭ができたのではないかと自負しております。国も、ほどほどで好いのではないかと考えているのですが。

(写真は、昨日訪ねた島の中に咲いていた「花」です)

✨追記:この花は「野牡丹」だと、ある方がお知らせくださいました。

夏至の一日

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小学校で歌った「海」という歌があります。

松原遠く 消ゆるところ
白帆の影は 浮かぶ
干網(ほしあみ) 浜に高くして
かもめは低く 波に飛ぶ
見よ昼の海 見よ昼の海

島山(しまやま)闇(やみ)に 著(1 松原遠く 消ゆるところ
白帆の影は 浮かぶ
干網(ほしあみ) 浜に高くして
かもめは低く 波に飛ぶ
見よ昼の海 見よ昼の海

昨日は「夏至」でした。親しい友人たちと、海に行ったのです。夏の陽と潮風を一身に浴び、コンクリートの建物の間から、大自然の世界に移動し、実に快適な一日を満喫しました。高速道路の出口付近に、白鷺がたくさん木に止まったり飛んだりして歓迎してくれました。「国家AAA級観光地」の島に、高速艇に乗って上陸し、島内を見学し、その後、「アワビ」の養殖の様子も、筏にのって体験することができたのです。そこは、昔はとても貧しい漁村だったのだそうですが、ワカメや蟹やアワビの養殖を始めてからは、一変して豊かになってきているそうです。

訪ねたのは、車に乗せてくださった方の養殖場でした。そこで水揚げしたアワビを持って上陸をし、食堂で調理した、えにも言われないほど美味なアワビ料理をご馳走してくださったのです。その他の海鮮料理も、随分と高級食材とかで、満腹してしまいました。夏の季節と、海の味覚を味わい、夕方帰宅することができました。

海鮮料理をご馳走していただいて、自分が、海洋国家の国民なのだと、改めて思わされた一日を、そうして過ごさせてもらった次第です。時々頂くアワビが、そこで育てられていることを知って感謝でもありました。松原は見えませんでしたが、そこには海と夏が溢れていました。

(写真は、”百度”の中国の「海」です)