老病

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 「老病」というのは、中国語では、老人病というのではなく、「持病」のことを言います。この十年来、冬から春の時期に一度、夏から秋、秋が深まっていくどこかの時期に一度、年に都合二度、「腰痛」が出てくるのです。体が覚えているのでしょうか、この2週間ほど前から、『そろそろ腰痛が起こるかも知れない。何か対策を取らないと!』と思って、家内に言っていた矢先、昨日の朝あたりから始まってしまいました。昼過ぎに、バスから降りてアパートの中を歩いて、5階のわが家まで帰りついたのですが、その道はあえぎながらできつかったのです。昨日は午後から、ベッドに入り込んで、今日も一日、寝たり起きたりの繰り返しをしていました。
 
 こちらで日本語教師をされていた方から、『こういった運動をするといいですよ!』と言われて教えて頂いたのですが、実行しないままでおり、腰が痛み始めてから、思い出しては腰をひねっているのですが、これって対策にならないで、事後処理で、全く効果ないのです。長く住んでいた街に、知り合いの整骨師がいて、体調が悪くなると、時々出掛けてみてもらった、掛かり付けだったのですが、通えないので諦めていました。今年の帰国中に、ある方が、評判の整骨院があるから、と紹介されて行ってみました。少し早く着いてしまったので、待合室で待っていました。書庫を見たら、ちょっと勧誘するような本がならんいたのです。診察口のドアーの上に、見慣れない福王をした人の写真が掲げてあって、『アッ、そうか!』と気づいたのです。ほうほうの体で、そこを飛び出して、バスに飛び乗ってしまったのです。念力で体に呪文でもかけられたくなかったからでした。

 『また始まった!』ということを知って、必ずどなたかがやってきては、腰を揉んでくれるのです。それが力いっぱいしてくれるので、その後のほうがひどくなってしまうのを繰り返してきていますので、最近は極秘にしています。中華方式は、どうも体に合わないようで、申し訳ないなと思っています。きっと、日本式の「鍼」をしたら、いっぺんで治ってしまうのでしょうけど、今度帰国したら、探して見ることにします。今まで日本鍼を二回ほどやったのですが、ピタっと治ってしまって、かえって怖いくらいでした。今年の春は中国鍼をしてもらったのですが、ちょっと合わなかったようです。まあ、なにか外からするよりは、「安静」が一番かも知れませんね。

 今の痛さでは、階段を歩いて降りられないし、じっとすることにいました。それで先程、風呂を沸かして、温泉の素を入れて、〈和の里の湯〉にして、『いい湯だな!』をしたところです。それから、この様に、パソコンの前に座っているのが、一番よくないのですが、やっぱり、何かしたくて、つい座ってしまいました。ここから立つと、激痛が来るのですが。そろそろ終えることにします。真夏のように暑かった日の夕方であります。