夏はきぬ

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 昨晩も、湿度が高いので、エアコンの除湿機能にして就寝しました。夜半になって、それを止めて、窓を開けましたら、入ってくる風が冷たいのです。昨日のニュース( youtube )で、北京に雪が降ったと伝えていました。この異常な気候の中で、何年か前に書いたブログの原稿を、引っ張り出し、一部を転載しました。消えてしまった分です。

 「暑さ」を表現する言葉が、結構、多くあるようです。

「盛暑(せいしょ)」⇨真夏の暑い盛りのこと『盛夏の砌(みぎり)』と言います。
「大暑(たいしょ)」⇨『記録的な大暑でした!』と言い、「二十四節気」の第十二のことで「打ち水」が行われます。今年は今日、七月二十三日が「大暑」です。
「炎暑(えんしょ)」⇨真夏の甚だしい暑さのことです。
「激暑(げきしょ)」⇨「激烈」の激と同じで激烈な暑さのことです。
「劇暑(げきしょ)」⇨「劇薬」の劇と同じで酷い暑さのことです。
「甚暑(じんしょ)」⇨「甚(はなはだ)しい」暑さのことです。
「酷暑(こくしょ)」⇨「酷(ひど)い」暑さのことです。
「極暑(ごくしょ)」⇨「極(きわ)めて」暑いことです。
「厳暑(げんしょ)」⇨「厳(きび)しい」暑さのことです。
「残暑(ざんしょ)」⇨「大暑」を過ぎた頃をそう言います。
「猛暑(もうしょ)」⇨「猛烈」な暑さを言います。
「蒸暑(じょうしょ)」⇨蒸す様な暑さのことです。
「旱暑(かんしょ)」⇨「旱魃(かんばつ)」が起きるほどの日照り続きでとても暑いことです。
「溽暑(じょくしょ)」⇨蒸暑と同じ意味で蒸し暑さのことです。

 長く住んだ中国では、「暑い」と書いたり言ったりしません。「熱(热re)」という漢字を使って、「大热daire」とか、「很热henre」と言います。また「蒸し暑い」は、「闷热menre」と言うのを聞きます。蒸し風呂に入った様な、鉄板の上に乗った様な暑い日が続くことも、夏場にはありました。

 本来なら、今頃は、もう「夏休み」に入っているのですが、今年は学校の夏休みは短期間だそうです。中国語では、「暑假shujia」と言い、「休暇」の「暇」は、「にんべん」の付いた「假」を使ってます。

 さて上記の「暑」を使った言葉で、最も『暑い!』のは、どの言葉だと感じられますか。「あつ」と「なつ」が相互に関係し合って、この季節が「あつい」ので、「あつ」と言ったのが変化して、「なつ」になって、「夏」と書く様になったのだと聞いたことがあります。

 やはり、中国語の「闷热」が一番暑い様に感じてなりません。それにしても、今夏の暑さは、八月に入ってやってくるのでしょうか。父が、「心頭滅却すれば火もまた涼し」と、書き残した言葉が、今年は実感できるのでしょうか。

 昨日、今夏初めて、セミの鳴き声を聞きました。駐車場の脇の木からの鳴き声でした。アブラゼミの『ミーン、ミンミン!』でしたが、何か鳴き声に力がなく聞こえたのは、気のせいでしょうか。かき氷が食べたくなる様な、元気な鳴き声を期待したものです。

(〈フリー素材〉のアブラゼミのイラストです)

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