「敢闘賞」

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「旗山森林公園 」から帰ってきました。二台の車に、12人が分乗して、土曜の一日を楽しく過ごせたのです。体はすっかり疲れ切ってしまいましたが、久しぶりに「森林浴」ができ、埃っぽい都会の空気ばかりを吸っていた「肺」が、清新な空気を吸い込んで、「うわー!」と喜んでいたようです。松の葉の懐かしい匂い、カサカサと踏む落ち葉、木からの木洩れ陽、清流の瀬音などが、家に帰ってきてソファーに座っている今も、目に見え、耳に聞こえ 、肌に感じてくるようです。

今日は家内に、「敢闘賞」を上げようと思っています。「山歩きで、登山ではないので大丈夫です!」と言われ、安心して歩き始めたのです。それでも家内に「杖」をと思って、道路脇にあった倒木の中から、その杖をこしらえて渡したのです。農業用水の池から流れ出している流れに沿って、歩いていたうち内は好かったのです。「瀬音に癒されます!」と言っていました。ところが遊歩道は、「滝壺」に降りるように案内があったのです。しかも二箇所もでした。意を決した家内は、その順路に沿って滝壺に歩いて降り、次の滝壺にも降りたのです。ところが、そこから急峻な鉄製の階段を登らなければならないのです。何と「70度」の勾配、「300段」の階段(写真の右端の下から上まで見えるものです!)を登らなければならないのです(案内板に書いてありました!)。

二年前に、家内が「胆嚢結石」で苦しんだ時に、肘を抱えて病院に連れて行ってくれ、優しく支えてくれた友人(45歳の男性)が、この階段を登る家内を、汗だくでエスコートしてくれたのです。みなさんが、「頑張って!」、「すごく元気ですね!」、「もう少し!」などと言っては励ましてくれ、「少し休みましょう!」と言っては小休止を繰り返しながらの道行きでした。 今年、七十歳の家内の頑張りに、みなさんが驚きなながら、所定のコースを「踏破」したのです。チョコレート、クッキー、梅漬けなどが振舞われ、それを口にしながらでした。

帰りの車では、私の足が、つってしまったのです(痙攣)。ところが家内は、大丈夫で、5階の我が家にも登ることができました。帰ってきてから風呂にしました。実に「天国! 天国!」でした。「日本人っていいなあ!」というのが正直、口を突いて出てきた一言でした。美味しい昼ご飯をご馳走になり、小休止に食べた「マンゴスチン」が元気付けてくれました。疲れたのですが、体も心も満ち足りた秋の一日に感謝して。

(写真は、滝の右端に見える赤い「300段の階段」です)