先週の火曜日、5時40分の授業を終えて、キャンパスを東門に向かって帰路をとっていました。その門の前にバス停があって、私の住んでいるアパートの近くを通るバスに乗るためでした。門を出ますと、工業路の街路樹の「ハナミズキ」が一斉に花を開いていたのです。前の週には、「花冷え」の日が続いていて、ちらほらと咲いていただけでしたが、その日の気温が30度ほどあったので、『ソレッ!』と咲き始めたわけです。実に綺麗でした。こちらの街路樹は、花をつける木が多く植えられていて、実に爽快です。
この街で一番多く植えられているのは、「カジュマル」で、私たちの国では沖縄で多く見られる木ですが。この木は、枝や幹からヒゲのような根が、おびただしく出ていて、これが実に特徴的なのです。面白い習性を持っているのは、地面から水分を吸収しようとしているのでしょうか。大通りの交差点の中に、大きなカジュマルが切り倒されないで、鎮座しているのが、アチラコチラで見られるのです。切ってしまったら、交通がスムーズになるのに、車や人の方が避けて通るように、カジュマル優先も、この街の特徴であります。
「緑」は目にも心にもやさしく、何だか歌い出したくなるような気持ちにさせてくれないでしょうか。また、『生きていることは素晴らしいことです!』と語りかけられているようにも感じます。緑に、これほどの濃淡の種類があるものだろうか、と感心させられること仕切りです。日本人も、四季の中で「春」を、十二の月の中では「四月」を一番好むのだそうです。「春」、「四月」、「桜」、「入学(入社)式」と四拍子が揃って、揃い踏みですね。快活で、意気揚々として、希望と命にあふれていますから、つい微笑んで、鼻歌が出てきそうです。そう言えば、こちらの人は、よく鼻歌を歌っているのを聞くのです。楽天的なのでしょう!
(写真は、「ハナミズキ(花水木)」です)