今朝、開いた朝顔です。暑さの中に、涼を感じさせてくれて、なんともホッとさせらています。沖縄の近くに台風が迫っているようです。豪雨、猛暑、今度は〈台風〉、矢継ぎ早の気象の変化が、日本列島を包み込んでいます。それでも、もう直ぐ秋になることでしょう。味覚の秋、芸術の秋、読書の秋、それに錦秋、麦秋、爽秋などという季節が来てくれます。「秋近し」と言って、この酷暑を乗りこえたい覚悟です。
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先週末、この街で、最も新鮮な魚を売るお店で、一匹の鯛を買って、それを調理していただきました。夕食のおかずにだったのです。私たちが過ごした華南の街から、そう遠くない田舎街の出身のご婦人が、友人とお二人で、訪ねてくださって、夕食に作ってくださったのです。
その方の出身は、海辺の村なのですが、ちょっとカッコウをつけて街なんて言ってしまいました。確かに、その周辺では中心地で、一度お招きいただいて訪ねたことがあったのです。この方のお母さんは、その村の市場の入り口に、魚の入ったバケツを置いて、通りすがりの買い物客に、新鮮な魚を売っていたそうです。その脇で、幼い頃から彼女は、お母さんと一緒に、貧しかった家庭を助けていたと、そう話してくれました。
だからでしょうか、私たちが出会った街で、よく海鮮料理の料理店に招待してくれたのです。ある時、注文した魚が卓上に運ばれてきました。すると、〈服務員fuwuyuan/ウエイター〉に、『この魚はダメ、新鮮なのにかえて調理して持ってきてください!』と彼女が言ったのです。そんなにはっきりと物言いをするのが、おとなしい彼女にしては珍しかったのです。
魚を獲って生活していたお父さんが、市場に卸して、残った魚を、お母さんが商いしていたから、彼女も目利きが鋭いのです。大切な客として接してくれた私たちに、新鮮な魚を食べて欲しかったからです。
先日、こちらで買った鯛は、彼女の目に新鮮だったようです。2019年4月に、退院間もない家内の見舞いに来てくださった時に、作ってくださった同じ料理でした。あれ以来食欲が出て来て、その愛が功を奏して、家内は回復していったのです。鯛の頭部に、ネギとニンニクとしめじと豆腐で、〈汤tang/スープ〉にしてくれたのです。また鯛の身を、蒸して、その蒸し汁に、醤油やニンニク、小ネギで味をつけて、かけてくれ、薄味にしてくださったのです。
家内が、2019年の正月に、急遽入院した省立医院は、完全看護ではありませんでしたので、24時間三交代で、家内の身の回り、看護室への連絡など、お世話をしてくれる当番表を作ってくださって、姉妹たちを割り当ててくれたのです。前回の入院時にも同じようにしてくれました。1週間で退院になって、私の知らない間に、治療費も教会と彼女が支払ってくださったのです。即刻帰国する時には、ビジネス席の航空券を買ってくださって、硬くない席で3時間のフライトでした。。
《来客効果》ってありそうです。母のようにして、家内を慕ってくださり、それも十数年来、変わらない愛と敬意があっての再会なのです。今も、ご主人と一緒にアワビの養殖、卸、出荷などの事業をされておいでです。忙しい中のお見舞いに、どんなに励まされていることででょう。家内を「師母shimu」と敬意を込めて呼んでくれています。今日、成田から帰国します。神さまが、出会わせてくださった方々のお一人なのです。
(「鯛」と「鮑の養殖場」です)
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