大好きな味噌汁の具が、みなさんにはあるでしょうか。父は「豆腐」だったでしょうか。すぐ上の兄は「里芋」、母が好きだったのでしょうか、よく作ってくれたのが「蜆(しじみ)」でした。この蜆の産地で有名なのは、〈青森県津軽半島の十三湖〉、〈茨城県水戸市の涸沼(ひぬま)〉、〈島根県松江市の宍道湖(しんじこ)〉で、これらが三大産地と言われているのです。

母は、宍道湖の湖畔の出雲市の出身ですから、ご当地産品の蜆汁で育っていました。自ずと蜆が好物だったのでしょう。血でしょうか食習慣ででしょうか、今晩も蜆の味噌汁を満喫したところです。多分、今晩が一番たくさん蜆を一個一個、貝殻から取っては食べ取っては食べて、家内は少ししか食べないので、その分まで食べて、大いに満足な夕べでした。

昨日、水戸在住のご夫妻が、家内を見舞ってくださいました。入院中もおいで下さった方たちです。中部山岳の街の事務所に出入りしてくださったご家族で、今はご長男が30歳になられて、すでに独立されて、東京圏で働いておいでだそうです。次男の方は、留学を終え、ご両親と共に住んで、お仕事をされている様です。息子さんたちの《工事中(すなわち思春期の真っ只中の時期の子育て中)》に、一緒に三年ほど過ごしたご家族です。

 

 

私たちを、とても助けて下さったご家族なのです。奥様が、その蜆を、メロンや野菜などと共に、差し入れして下さったのです。一緒に、お昼に食事をして、水曜日にお見舞いに来て下さった方、中国の華南の街の大学で、日本語を教えておられて、不思議に出会って以降、行き来している友人と、そのお友だちでした。お二人が、差しれて下さった物をおかずに、一緒に食べたのです。私は、このご主人の《フアン》なのです。

冷蔵庫は、お見舞いの品々で一杯です。それで、今夕、その蜆を味噌汁の具にして、作ったのです。満足で、2度もご飯にかけて食べてしまい、至福を味わったところです。この《蜆汁飯》が、何よりも好きだと、もう告白してしまいましょう。和牛のステーキよりも、ドリアンよりも、ラザアニアよりも、これこそが大好物なのです。安上がりにできてる自分に、ちちょっと物足りないのですが、それでいいのです。

先週は、弟も見舞ってくれましたので、けっこう賑やいだ一週でした。明日は、家内の通院日、長男が送り迎えのために来てくれると言っています。今週も、中国から友人夫妻と息子さん( 留学中)が来訪の予定です。

(上は、ご夫妻からいただいた花、下は、涸沼の蜆漁です)

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