今朝、配っていただいた「下野新聞」は、《郷土愛》が溢れる記事が、一面を飾っています。「那須塩原A 三連覇・・・往路優勝、大田原A2位」とあります。〈県郡市町対抗駅伝競走大会〉の順位です。九面には、〈県小学生駅伝〉で「よろしく真岡R 6連覇」とあります。
スポーツで各市町村が対抗して、郷土への愛着を増そうとしているのでしょうか。スポーツが、とても盛んな県なのだということが伝わってきます。健康志向とか、青少年への激励や応援が感じられてきて、北関東の良さをアピールしているのでしょう。この二週間ほど、読ませていている新聞が、掲載している記事からしますと、衝撃的な事件が少なく、健全さが見られます。
ついぞ関心を寄せたことのない地方都市で暮らして、駅前も、主要道路沿いも、長閑(のどか)で、ゆったりして、落ち着いた感じがするのです。天候も良く、このところの日照時間は、とても多そうです。空気も水も、そして果物も野菜も美味しく、健康県な感じでいっぱいです。
新聞を熟読しているのではないのですが、この今朝の新聞の十九面に、気になる記事があります。作家の藤原智美さんが書かれた「暴走老人!」からでしょうか、「キレる高齢者」と言う寄稿欄です。~虚栄心と孤独で「暴走」~とあります。昔の青年が、今や高齢者になって、ななかなか生きにくくなってしまった時代なのでしょう。
「暴走せずに生き甲斐ある老後を迎えるための提案」がなされています(「この先をどう生きるか」より)。
1.現役時代の価値観を捨て、人生の「初期化」をする
2.過去を見つめ、自己を再生させる「リボーン・ノート」を書く
3.「上下の話法」から「対等の話法」に切り替える
4.「目的」よりも「行為」に価値を見出す
5.日々の「暮らし」を第一のテーマにする
老いの現実を認められないで、昔の夢に酔ってもいけませんし、将来への思い煩いで心を満たしてもいけない、そう言ってるのでしょう。美貌もふくよかさも溌剌さも失せてしまうと言うのは、信じたくない現実です。髪の毛の多かった、私の若い時の写真を見た孫が、『ジイジにこんなに髪の毛があったんだ!』と意外さを言っていたそうです。
イスラエルの人の価値を測る度量衡があって、それによると、もはや13歳になった孫とは逆転して、〈低価値〉の自分を、笑って朗らかに、ありのままで受け入れたいと思うのです。それでも、幼かった子や孫の世話をしていた頃の写真を見ては、一人ほくそ笑(え)んでいます。
.