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「大人」は、中国語の漢語では、"daren"と読みます。
1. 對德高或地位尊者的稱呼。 徳や地位の高い敬うべき人
2. 對父母或尊長的稱呼。 尊敬すべきすべき父母
3. 對權貴或官吏的稱呼。 お役人
4. 成年人。相對於小孩而言。 子供に対して成長した人
5. 巨人。 大きな人(たぶん人間的に大きい事でしょう)
そんな幾つもの意味があって、ここ中国では、古来、使われてきている様です。私も、『早く大人になりたいなあ!』と仕切りに思ったのは、映画を観に行った時でした。子どもの頃の映画館は、他に娯楽がなかったからでしょうか、いつも満員、映画全盛期でした。大人ばかりの中で、背中が邪魔でスクリーンの映画が観えなかったので、そう願っていたのです。タバコが吸えて、お酒が飲めるからではありませんでした。
この「大人」を形容詞化したことばに、「大人しい」があります。"語源辞典”によりますと、『成熟さや思慮分別が備わって、成人になった事。穏やかで、静かで、落ち着いた様を持つ事。さらに、素直さや従順さを持ち合わせてる事。』とあります。としますと、多くの大人は、決して<大人しくない>のが現実に違いありません。
ある中学生が、『大人の大人になりたい!』と言っていたそうです。人に会ったら、挨拶をする様に教えてくれたのに、言った本人の<大人>が実行しないのです。お役所や国会といった、<大人社会>が、嘘や誤魔化しや不正、最近流行っている「改竄(かいざん)」などで溢れているのを知ってしまったからです。
そういえば、私の父に、嘘をつかれたことや、約束不履行はありませんでした。母は、正直な人でしたから、人の悪口を言ったのを聞いた事がありません。でも一旦社会に出ましたら、嘘や非難や批判、相手への侮辱は日常的に行われていました。いわゆる、<汚い大人>だらけでした。私を人間として整えてくださった方たちは、《大人しい大人》でした。
まず私が、<小人国>の中で、《大人らしい人》になるのが先決なのでしょう。"精神的ガリバー"が、昔は、多くいたのではないでしょうか。彼らの生き方に倣って、そうなりたいと、この中学生の声を忠告に、耳を傾ける事にしましょう。