深山カタバミ

.

.
この花は、先日も掲載させてもらった、「ヒトリシズカ」です。「静御前(しずかごぜん)」にあやかった命名だと、「里山を歩こう」に、解説されてありました(「帝釈峡」に咲いていた様です)こんなに清楚に、凛(りん)と、義経の前でしていたのでしょうか。京の白拍子で、義経の愛妾だった人です。

.

.
これは、「ミヤマカタバミ」だそうです。「深山」に咲くから、そう命名すたのでしょう。野山を歩いて、見た花に、この様に命名した人たちは、すごい連想の能力を持っていたのですね。

都会の喧騒から離れて、山野を巡り歩いて、自然観察をする方が多くおいでなのですね。この魅力に取り憑かれたら、雨の日でも苦にならないにでしょう。このブログを書かれておられる方は、雨の日に出かけたそうです。若い時に、「蜘蛛博士」がいました。みんながそう呼ぶほど、蜘蛛収集が好きでした、写真屋さんで、素人の研究者でした。元気なら、今も、捕虫籠を腰に、出かけておいででしょうか。

.

大人

.

.
「大人」は、中国語の漢語では、"daren"と読みます。

1. 對德高或地位尊者的稱呼。 徳や地位の高い敬うべき人
2. 對父母或尊長的稱呼。 尊敬すべきすべき父母
3. 對權貴或官吏的稱呼。 お役人
4. 成年人。相對於小孩而言。 子供に対して成長した人
5. 巨人。 大きな人(たぶん人間的に大きい事でしょう)

そんな幾つもの意味があって、ここ中国では、古来、使われてきている様です。私も、『早く大人になりたいなあ!』と仕切りに思ったのは、映画を観に行った時でした。子どもの頃の映画館は、他に娯楽がなかったからでしょうか、いつも満員、映画全盛期でした。大人ばかりの中で、背中が邪魔でスクリーンの映画が観えなかったので、そう願っていたのです。タバコが吸えて、お酒が飲めるからではありませんでした。

この「大人」を形容詞化したことばに、「大人しい」があります。"語源辞典”によりますと、『成熟さや思慮分別が備わって、成人になった事。穏やかで、静かで、落ち着いた様を持つ事。さらに、素直さや従順さを持ち合わせてる事。』とあります。としますと、多くの大人は、決して<大人しくない>のが現実に違いありません。

ある中学生が、『大人の大人になりたい!』と言っていたそうです。人に会ったら、挨拶をする様に教えてくれたのに、言った本人の<大人>が実行しないのです。お役所や国会といった、<大人社会>が、嘘や誤魔化しや不正、最近流行っている「改竄(かいざん)」などで溢れているのを知ってしまったからです。

そういえば、私の父に、嘘をつかれたことや、約束不履行はありませんでした。母は、正直な人でしたから、人の悪口を言ったのを聞いた事がありません。でも一旦社会に出ましたら、嘘や非難や批判、相手への侮辱は日常的に行われていました。いわゆる、<汚い大人>だらけでした。私を人間として整えてくださった方たちは、《大人しい大人》でした。

まず私が、<小人国>の中で、《大人らしい人》になるのが先決なのでしょう。"精神的ガリバー"が、昔は、多くいたのではないでしょうか。彼らの生き方に倣って、そうなりたいと、この中学生の声を忠告に、耳を傾ける事にしましょう。