こちらで生活をし続けていて、日本にあって、こちらにないものを数え始めてみました。そう言えば、暮れの商戦の『らっしゃい、らっしゃい!』の呼び込みの声はありません。上野・御徒町駅の改札を出たところから、店が立ち並んでいる「アメ横」は、そろそろ、その声が聞こえてきているでしょうか。こちらのスーパーに入ると、『ないだろう!』と思っている、「ジングルベル」が気ぜわしくBGMで聞こえてくるではありませんか。
先週末の朝、行きつけのスーパーに行ってきました。家内の開いている教室に、日本語を学びに来ている学生さんたちに、昼食をご馳走しようと買い出しに行ったのです。送迎バスから降りて、店に入ると、BGMが流れていました。耳をすますと、『・・・すずがなる・・・』と聞こえてくるではありませんか。日本語です!ジングルベルが日本語で鳴っていたのです。台湾系のスーパーですから、日本の店作りに真似たチェーン店の一つで、『きっと台湾の店で流している、日本製のCDを使っているのだろう!』、と想像してみました。聞こえないと思っていた、クリスマスソングが聞こえてきて、瞬間、日本かと勘違いしてしまいました。また家にいる日の朝、私たちのアパート群の正門の脇の幼稚園からも、「ドラえもん」が聞こえてきます。翻訳された歌ではなく、日本語そのものなのです。
今頃、日本では、選挙カーが、路地から路地へと、『✖️✖️でございます。国会へ送ってください。✖️✖️を男にしてください!』と、国会で<男になりたい人たち>の選挙運動の声が聞こえてきていることでしょう。この声や音は、こちらではありません。いつか聞こえてくる日が来るのでしょうか。夕方になってから聞こえて来るのは、カラオケで、振り絞って歌う善男善女の歌声です。時々、「北国の春」が、中国語バージョンで聞こえてきます。最近増えてきたのは、車のクラクションの音です。車が、あふれるほどに、日に日に増えてきているからなのです。
それで、最近の交差点は、どこも「堵车ducheヅウチョウ⇨渋滞」で大変です。駐車場所がないので、それを確保するのが、自家用車族には問題のようで、どうも頭痛がありそうです。
(写真は”百度”から街中の「菜市場」の外庭です)