蓮根

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十一月、別名を「霜月」、日本人は、この月をそう呼んできたのです。まさに、霜が降り始める月になったわけです。日本の暦には、「文化の日 」や「勤労感謝の日」などの祭日がみられます。いつも行くスーパーマーケットの野菜売り場で、「レンコン」が山盛りに売られていました。最盛期は、これからということなのでしょうか。ある新聞に、小学生の作った「俳句」が載っていました。

れんこんは とんねるいつつ あるんだな

「そうだったかなあ?」と思って、「野菜図鑑」を調べましたら、「レンコンの穴は通気孔、真ん中に一つ、周りに九つあるのが普通。晩秋が最盛期。」とありました。この作句者が「五つ」と言っているのは、間違えではなく、お母さんがレンコンを輪切りにして、半分にして調理したからなのでしょうか。子どもが穴の中に落ちて、その穴の底から見上げて、「高い穴だなあ!」と言ったと聞いたことがありました。レンコンの穴を「トンネル」というのと同じ観察眼なのでしょうか。

家内が、時々、母が作ってくれたのと同じように、「酢バス」を作ってくれるのです。懐かしい味がする、私の好物の一つなのです。「レンコンのきんぴら」もいいですね。いつでしたか、テレビで、泥田に胸まで浸かって、収穫している映像を見たことがありますが、大変な農作業に驚かされたのです。青果市場でアルバイトをしたことが何度もありましたが、東京市場ですと、近県の茨城産がほとんどでした。これから、正月にかけての入荷量が、うなぎ登りに増えてきそうです。

日にちを数えますと、今年も、残すところ「六十日」ほどになりました。「时间过了很快(時間の過ぎ行くのがとてもはやい)」、驚きです。こちらでは、霜の降りることはありません。それでも、陽が徐々に傾いてきているのを感じます。自然界の運行は、いつも神秘的なものです。そう、今月の「秋分の日」を忘れていました。アメリカでは「サンクス・ギビング・デイ(感謝祭)」、我が師が生きていたら、78歳になるのです。「離合集散常ならず」、です。

(写真は、柚子味のする「酢ばす」です、美味しそうですね!)