Coffee

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 新宿でも、渋谷でも、目黒でも、その駅前に必ずあったのが、珈琲chain 店の「ルノアール」でした。家では、父も母も飲む習慣がなかったのですが、学校帰りや休講のあった日に、駅前にある店に入っては、友人たちと世を論じ、夢を分かち合い、好きな女の子などを話題に、長い時間、一杯の濃いコーヒーを飲んでいました。あの頃、美味しいとは思わずに、チビリチビリと飲んで潰していた時間が、懐かしいのです。

 総合運動公園の近くにある珈琲店で、散歩の途中に時々ですが、飲むコーヒーは、前回は〈コロンビア産〉の豆を焙煎して、淹れてくれたものを注文して飲んだのです。香りも高く、味も円(まろ)やかで、実に美味しいのです。飲んでいると、小さなcup に、『これはコスタリカ、味わってください!』と、店長さんがテーブルに置いてくれたのです。次回は、これにしようと決めています。

 家の周りには、Starbucks Tully’s、コメダ、星野といった全国展開の珈琲店があります。家の近くにも、ご夫婦でされている店があり、他にも多くあるのには、驚かされています。家でも、お昼の食事には、コーヒーを豆をblender にかけて、自分で淹れて飲むのです。だいたい、日に一杯を楽しんでいます。

 8年一緒に過ごしたアメリカ人の宣教師さんが、コーヒー党で、実に美味しそうに、本場の飲み手の様にして飲んでいて、とてもいい風景だなと感心していていたのです。彼は、『コーヒーだけは!』と言い訳をしながら、〈Blue mountain〉の豆を、手動の blender で挽いて淹れてくれました。やはり、真似飲み手の私にも分かる美味しさなのです。一緒に飲んだ日が懐かしい懐かしく思い出されます。

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 イギリス社会で、とくにロンドンで、豆を焙煎して、drip したcoffee  が嗜好品として飲まれていくのが、17世紀だったそうです。ヨーロッパから移民して建国されたアメリカも、同じ頃に普及しているそうです。西部劇の映画で、食事時に、ヤカンで沸かしたコーヒーが、cowboy たちに飲まれている場面があり、苦そうに飲んでいる渋い俳優の顔が思い出されます。

 ロンドンでは、200〜300軒ほどの珈琲店がたちまちのうちに出店されたそうです。店には、新聞や雑誌が置かれ、情報交換が、コーヒーを飲みながら行われていて、発展していく社会の中の、独りホッとしたり、仲間に啓発されたりの空間だったのでしょう。

 新宿駅前の Renoir だったでしょうか、大統領就任式で、『国家があなたに何をしてくれるかをたずねるのではなく、あなたが国に対して何ができるかを自問してほしい!』と情熱的に、アメリカ国民に訴えた、ケネディのことばに感銘していた男がいました。『夢を持とうよ!』と、彼もしきりに語っていたのが印象的です。どんな夢を実現して、彼は生きていったのでしょうか、今どうしてるのでしょうか。

(Londonのコヒー店と、総合運動公園近くの珈琲屋の店内です)

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