49年ぶり

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このところ、数十年ぶりの経験が、いくつか続いていて、ちょっと苦笑いをしたり、その意外さに驚いたり、自分の生き方が随分変わったのだと納得したりしているのです。

今日、実は、「定期券」を買いました。東武鉄道日光線の「栃木駅」から、宇都宮線の「おもちゃのまち駅」の1ヶ月定期です。教師をしていた時、都下の駅から、都内の最寄り駅までを、定期券で通勤していた時以来の「通勤定期券」を、10930円で購入したのです。

何と、49年ぶりの購入になります。学校を退職してから、地方都市に参りましたから、私の足は、電車やバスから自動車に切り替えざる得なくなったからです。時々電車を使う時は、その都度、切符を購入し、“Suica”や“PASMO”が出てからは、ICカードで、電車やバスに乗るようになっていました。今回の帰国で、家内が入院しましたので、“Suica”で病院の行き来をしていました。ところが次女が来日してからは、友人が車を貸してくださって、その車で40日ほど、家内のもとを訪ねていました。

計算に疎い私の代わりに、長男が、電車賃を計算してくれ、ICカードで往復が616円、1ヶ月にすると18480円で、7550円も安くなることが分かったのです。とても助かり、今日は購入と同時に、この区間を定期券で往復して、家内を見舞うことができました。

中国や日本の友人たちや、兄弟や子どもたちが、入院治療のために援助してくださっていますので、このように節約できるのは本当に感謝なことです。家内を見舞い、洗濯物を届け、持ち帰り、インフルエンザでの面会禁止も解け、病室まで行くことができて、世話をするために、「通勤」の定期券で通えるのです。これも夫の「勤め」、努めてこれをしようと思っております。

(東武鉄道の電車です)

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