今週、私たちに、滞在先の友人の奥様が、ピアノ演奏をしてくださって、その音色と歌唱に驚かされてしまいました。先週はハープの演奏と歌唱をしてくださったのです。音楽学校で、中学から大学まで学ばれた方ですから、音も声も素晴らしいのです。5メートルほどの距離の席で、お聴きましたので、その迫力は感動的でした。
歳を取ってからですが、音楽とか花とか絵に目が開かれてきた私は、『どうして若い頃に関心を向けなかったのだろう?』と、仕方のない悔いをしているのです。そんな私が、体調が優れなかったり、心が重かったりすると、決まって家内に教えてもらい、『歌って!』とお願いして、歌ってもらった歌があるのです。
「一羽のすずめに」と言う歌です。時々、キーボードを弾きながら歌ってくれることもあるのです。『うまくないの!』と言いながら、何時も弾いたり、歌ってくれるのです。ピアノを正規にを学んだことがない家内ですが、私は、穏やかに叩くピアノやキーボードの鍵盤の音と声が好きなのです。
その曲、“”Why Should I Feel Discouraged,Lyrics Mrs.C.D.MartinMusic Charles H.Gabriel”を、この日曜日に、友人の奥様が歌ってくださって、聴くことができたのです。念のため、お願いをしたのではありません。
入院中、まるで「一羽のすずめ」のようにして、一人で病室で闘病している家内、その家内のこと、今後のことを考えていることが多い、これまた「一羽のスズメ」のような私に、『背を伸ばして、元気を出して!』とでも言うように、強弱高低をはっきりした声とピアノを聴かせてくださったのです。
ほんとうに背筋が伸びたようでした。頭をもたげ、将来にに望みをつなぎ、永遠を思うことができたのです。人とは何者でしょうか。気高く、高貴なものとして、地に足を据えて生きているのです。「永遠の御手」に支えられているのですから。
(「徒然庵の俳句日記」から雀です)
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