1月31日、家内を見舞って、病院にいましたら、友人から電話がありました。家の浄化槽が満杯で、業者に連絡されたそうです。『処理が翌日になるので、市内のホテルに宿を取りますから、そこに泊まってください!』とのことでした。
それで、借りたレンタカーを、次女が運転して、一旦家に戻って、ホテルに向かいました。1ヶ月振りの雨の宵でした。遅くなってからは雪に変わったのですが、この浄化槽と雪のハプニングに、生活のリズムが変わって、老舗のホテルに投宿したのです。
心憎い配慮を友人夫妻がしてくださって、広い浴槽の湯に、思いがけなく入ることができました。中国で大きな愛を受け、ここ栃木でも、友人夫妻、ご子息ご家族から愛を受けながら、2人の娘と過ごしております。お湯の温もりと人の心の温もりが、重なり合って溢れております。
昨2月1日の明け方は、ホテルの6階の窓から見られたのは、実に綺麗な朝焼けでした。三日月と明けの明星が、凍てつく空に光輝き、それを押し切るようにして、太陽が昇ってくるのを、しばし祈り心で眺めていました。東に筑波山、南に富士山も見られたのです。実に神秘的な冬の朝焼けでした。
再び家に帰って、家内の着替えや愛読書などを持って娘たちと、東武電車で病院に参りました。ところが「面会全面禁止」とのことで、家内に会うことが叶いませんでした。と言うのは、インフルエンザの猛威から、入院患者さんを守る措置が取られていたのです。ただ、ナースステーションに、持参品は委託することができるとのことで、4階の病棟まで上がったのです。
家内の洗濯物を、看護士さんが届けてくれ、その中に、メモがありました。そんな意思の疎通しかできない中、家族への心遣いが記されてありました。持参した家内が、幼い日から読み続けて来た愛読書(版は何度か替わっていますが)や着替えを、看護士さんにお渡しし、それぞれに3人が記した手紙も添えました。そんな3つのハプニングの日でした。
(ホテルの6階からの富士山です)
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