雨の日が続いていましたので、「あめふり」という童謡を思い出してしまいました。北原白秋の作詞、中山晋平の作曲で、1925年に発表されています。
あめあめ ふれふれ かあさんが
じゃのめで おむかい うれしいな
ピッチピッチ チャップチャップ
ランランラン
かけましょ かばんを かあさんの
あとから ゆこゆこ かねがなる
ピッチピッチ チャップチャップ
ランランラン
あらあら あのこは ずぶぬれだ
やなぎの ねかたで ないている
ピッチピッチ チャップチャップ
ランランラン
かあさん ぼくのを かしましょか
きみきみ このかさ さしたまえ
ピッチピッチ チャップチャップ
ランランラン
ぼくなら いいんだ かあさんの
おおきな じゃのめに はいってく
ピッチピッチ チャップチャップ
ランランラン
兄弟が四人でしたので、『雨の日に、母のお迎えはなかったなあ・・・』と思い返しています。自分の「蛇の目」を、ずぶ濡れの級友に貸してしまう「優しさ」が歌われていて、他者を顧(かえりみ)る生き方が、ほのぼのとしていて素晴らしい歌ですね。この「蛇の目」は、番傘とも言い、和傘のことです。竹の骨に和紙が貼られ、雨が滲み通らないように油が塗られていました。私たちの世代の子どもの頃には、金属製の骨に布張りでできたものは高級品で、一般家庭では、ほとんどが、この「蛇の目傘」が使われれいました。コンビニで売られているようなビニール製のものは、いつ頃から出てきたのでしょうか。最近、こちらでも、時々目にするようになってきました。
以前から気になっていたのですが、傘を差してるのに、ズボンの裾や靴、そして差さない反対の腕などが、結構濡れてしまうのです。差し方が下手なのです。今日は、「中雨」の予報です。また夕方出掛けるのですが、車で迎えてくれると連絡がありました。また、ポツポツし始めてきたようです。こんな日は、読書に限ります。
(写真は、”ウイキメディア”の「番傘」です)