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『そこでイエスは、その信じたユダヤ人たちに言われた。「もしあなたがたが、わたしのことばにとどまるなら、あなたがたはほんとうにわたしの弟子です。 そして、あなたがたは真理を知り、真理はあなたがたを自由にします。」(ヨハネ8章31~32節)』
今年も、甲子園は熱い戦いが繰り広げられていました。暑さで閉じ込められて、熱中症にならないために、『お気をつけください!」と市役所から、何回か連絡をいただいていましたので、「バーチャル高校野球」の配信で、準々決勝あたりから観戦したのです。自分にもあった若さって、『素晴らしいな!』と思わされました。
この上の校歌は、旧制の京都第一中学校のものです。歌詞は、有川武彦の作で、その中に「自由」が謳われています。創立50周年にあたって、大正9年(1920年)に作られています。戦時下、この校歌の二番にある「自由」が、国是に反すると言う理由で削除されてしまっています。
この下の校歌は、福島県の私立、聖光学院高校のものです。歌詞は、平野彬子の作詞で、その中に「復活(よみがえり)の主」、「山上の調」、「世に勝ちし主」が謳われています。今年の甲子園に出場した聖光学院の試合では、この校歌が奏でられ、歌われていました。削除も訂正も加えられないで、キリスト信仰が表明されていたのです。
それぞれ若者に、「自由」や「復活信仰」をと願う学園の学の方針が、時代の要請や国家権威によって、削除されたり訂正された時代があったことを、知っておくべきなのでしょう。この京都一中の卒業生には、「マックス・ヴェーバー」の研究者の大塚久雄というキリスト者がいます。この方の「生活の貧しさと心の貧しさ(みすず書房1978年刊)」などを読みました。
この78年、信教の自由、表現の自由が与えられ、自由すぎる時代が到来していますが、再び校歌の歌詞にも、変化が起きそうな予感がしそうでなりません。
これは「時の違い」の現実なのでしょう。でも、教会の主、救い主は、私たちに不変の「真理」や「自由」を与えてくださるのです。
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