一筆啓上

 

 

これらは、福井県丸岡市の「丸岡文化財団」が、去年26回になる「日本一短い手紙のコンクール・一筆啓上賞」、テーマは「先生」の優秀賞を得た作品です。中国の学校で教師をしていた時、これをヒントに、宛先を決めて、「短い手紙」を、日本語学科の学生に書いてもらいました。

俳優の渥美清が、ロケ地のアフリカから「拝啓御袋様、ボク元気」、南極越冬隊員の夫への妻の書き送った「あなた」を読んで、いたく感動した私は、中国一短い手紙を日本語で書くように、作文テーマを与えたのです。六、七年続けたでしょうか。 中国の街に、その作品の一覧ファイルに残してあります。

ことば数が多ければ気持ちが通じるだけではなく、一言二言で気持ちを表すというのは、難しいのですが、いらないことばを省く技術を身につけて欲しかったからでした。良い作品が多くありました。やはり、ふるさとの母親宛てが一番多かったでしょうか。

.

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください