さらなる回復を願って

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 一時期、聖書を、共に学んだ同窓のアメリカ人がおいででした。試験があると、彼はほぼ満点で、半点ほどの私との差は歴然としていたのです。その時、気付いたのは、Christianity の社会で育った彼と、自分の霊的な理解力には歴然たる差があることでした。この方は、“ Jesus Movement ” の中で信仰を持たれていたのです。私はと言うと、長く信仰生活をしてきた母から信仰的感化を受けてきてはいましたが、雰囲気だけは分かっていたのでしょう。

 霊的だけではなく、アメリカの名門の大学を出ていた彼の知的な高さもありました。奥さまは北海道の出身で、アメリカぼ大学に留学中に、お二人は出会っています。素敵なヴァイオリン奏者だったのです。日本にやって来られて、仙台近郊の街に住んでいて、その街においでの宣教師の紹介で、私たちの世話をしてくれた宣教師を訪ねて、越して来られたのです。

 上のお嬢さんが、まだ幼かったのです。45年一緒に過ごしたでしょうか。月数回のスーパーマーケットの定期的床清掃の仕事を、スタッフとして関わってくれました。彼は、自然的なことにも忠実でした。週日は、YMCAで英語を教えておいででした。ここでも能力を買われておいでだったのです。ちょうどその頃、教会堂の建設に関わっていて、母教会の姉妹の息子さんが、一級設計士で、勤めていた優良建築会社を辞められて、14ヶ月間、彼の指揮の元、建設に取り掛かったのです。

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 京都からも、宣教師のもとで、聖書を学ぶために来られた、若いご夫妻も加わって、立派な会堂が竣工したのです。母教会や近い交わりの教会から、お手伝いのために来てくださり、実に堅牢な教会堂が建設されたのです。

 会堂が竣工後、しばらくして、宣教師さんの紹介で、アメリカの東部にある教会に、ご家族で戻って行かれました。それ以来、一度家内は、姉の住む街を訪ねるためにアメリカに行った時に、このご家族を訪ねて、良い交わりがあったようです。

 彼らの帰国以来、お会いすることはできないのですが、この2、3年、ネットで旧交を温めているのです。家内の闘病に応援を送ってくれたりで感謝でいっぱいです。今は、アメリカの東部の自然の綺麗な環境の中で、定年後を過ごしておいでです。ところが先日、ご主人が病んで、この度、入院手術をされたのです。奥さまから祈りの要請があって、お互いに祈り合える交わりが戻ってきています。

 4人のお子さんたちがおいでで、お嬢さんは、私たちの二番目の娘と、幼稚園の同窓で同い年です。あの年月が懐かしく思い出されます。奥さまからの連絡で、手術後の経過は良好とのことです。若い日の一時期を共に過ごした方で、短気な私の被害者の一人でもあります。さらなる回復を願って祈っております。

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