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私たちの「今年の漢字」は、[謝]です。昨年末に、体調を崩した家内を、省立医院の夜間救急診療にお連れ頂き、血液検査をし、元旦に、MRI撮影、入院治療、一週後に帰国し、獨協医科大学病院に転院し、4月15日に退院し、その後、三週、四週ごとの通院で、今年を過ごしての今日の大晦日です。

中国の華南の街の友人たちの愛に溢れたお世話を頂き、入院中、病床で何くれとなく助けて頂きました。入院費、治療費もみなさんが払ってくださり、お見舞いの志も溢れるほどでした。帰国の飛行機は、ビジネス席を買ってくださったのです。帰国してからは、3組の方が遠路をお見舞いに来てくださり、家内に本場中華料理を作って食べさせてくれたり、家の掃除までしてくれました。お米や食料品を、何度もどっさり買ってくださった夫妻もいました。

昔からの友人、家内の姉妹たち、兄の遺家族、従兄弟、華南の街でお交わりをさせていただいた日本人のご婦人たち、私の兄弟らに物心両面に支えられ、励まされることができました。《匿名》で支えてくださった方もおいでです。子どもたちの友人、娘息子たちの配偶者の家族の激励がありました。

首都圏から、退院後の家内の通院のためにやって来て、車で送り迎えを、し続けてくれた長男の〈母孝行〉の犠牲は大きかったのです。次男は、免疫促進に良いとのサプリメントを買って送ってくれ、来るたびに「よもぎ餅」を、高島屋で買って来てくれました。入院直後には、娘たちが家族を家に置いて、駆けつけて、助けてくれました。二人の兄、弟が、退院した家内を温泉に連れて行きたいと、鬼怒川に招待してくれました。

省立医院の主治医、獨協医科大学病院の主治医、研修医、看護師など医療従事のみなさんから、適切な治療と看護を頂きました。私たちの帰国で、住む家をお貸しくださり、鍋釜、皿や丼や箸、寝具、暖房機器、娘たちが配偶者や孫たちと、家内を見舞うために、アメリカからやって来た時には、寝具や暖房機器を揃えてくださっり、数え切れないほどの助けをくださった友人夫妻からの、兄弟にも優っても劣らない愛をお示しくださいました。

台風19号の水害で被災した私たち、とくに治療中の家内が、床上浸水した家にい続けては、健康被害があるといけないと、その友人夫妻のご子息が言って、高根沢町在住の友人に連絡し、避難を打診してくださったのです。その方のご好意で、事務所の二階のゲストルームをお世話くださり、被災の翌日から三週間弱の間、私たちに避難所を提供してくださいました。その二階に住み始めた私たちに、お米や柿や、ブドウやリンゴ、和菓子までお届け下り、ある方はお見舞いの志までくださいました。

ここ栃木で、初めてお会いした方が、新鮮で、有機栽培や無農薬の野菜や果物、家内の病状に良い物を見付けては、退院後、今日に至るまで、毎週毎週お届けくださっています。一昨日は、インフルエンザ流行の兆しが見えて、感染を予防するための〈医療用マスク〉、枸杞(くこ)の実、棗(なつめ)を届けてくださいました。継続して、献身的に家内を支え、私の健康まで気遣ってくださっています。様々な医学や食に情報を、家内に提供してくれています。まるで《弟》の様にしてです。

来年、新年早々、家内が通院するのですが、その足のために、車で送り迎えしてくださると、こちらの方と結婚された中国人のご婦人が言ってくださっています。この方が、家内のために餃子を作って、先日、届けてくださったのです。また華南の街で、長くお交わりを頂いたご夫妻が、正月明けに、家内を見舞うために来日してくれます。

もうお返しができないほどのご好意と、犠牲と、愛をお示しくださったみなさんへの感謝や深謝や謝意の[謝]なのです。このいろいろな出来事のあった、この年を越せ、新しい年を迎えられるのも、愛するみなさんがお示しくださった愛のゆえです。家内はもちろん、4人の子どもたち、婿たち、嫁たち、孫たちと共に、みなさんに、この欄をお借りして感謝を申し上げます。迎える新年が、祝福に満ち溢れます様に、心から願っております。ありがとうございました。

(乾燥させた「枸杞の実」です)
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