最上のわざ

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「最上のわざ」

楽しい心で年をとり、
働きたいけれども休み、
しゃべりたいけれども黙り、
失望しそうなときに希望し、
従順に、平静に、おのれの十字架をになう--。
若者が元気いっぱいで神の道をあゆむのを見ても、ねたまず、
人のために働くよりも、けんきょに人の世話になり、
弱って、もはや人のために役だたずとも、親切で柔和であること--。
老いの重荷は神の賜物。
古びた心に、これで最後のみがきをかける。まことのふるさとへ行くために--。
おのれをこの世につなぐくさりを少しずつはずしていくのは、真にえらい仕事--。
こうして何もできなくなれば、それをけんそんに承諾するのだ。
神は最後にいちばんよい仕事を残してくださる。それは祈りだ--。
手は何もできない。けれども最後まで合掌できる。
愛するすべての人のうえに、神の恵みを求めるために--。
すべてをなし終えたら、臨終の床に神の声をきくだろう。
「来よ、わが友よ、われなんじを見捨てじ」と--。

                 ヘルマン・ホイヴェルス

 この作詩者のホイヴェルスは、1890年にドイツのプロイセンで誕生し、37歳の時に来日され、イエズス会の司祭をされ、上智大学の教授、学長や総長をなさった方です。一時、第一高等学校(東京大学教養学部の前身です)で教鞭もとられています。戯曲家でもあり、細川ガラシア夫人を、劇や浪曲に取り上げて,戯曲を書き上げたりされています。

 戦時下に、学徒動員が行われた時,上智大学の学生と一緒に、モッコ(持ち籠〈もちこ〉という言葉の言い回し、土木作業で砂や石を人力で運ぶ道具)を担ぎ、宮城外苑の整地作業にも当たったそうです。

 

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 AI辞書は、次のように記します。『ヘルマン・ホイヴェルス神父の詩「最上のわざ」は、老いや肉体の衰えを神からの贈り物と捉え,人生の最期に「祈り」と言う尊い仕事が残されていると説く愛唱歌です。』

 「祈り」は、人生の集大成のようです。1977年に、東京で亡くなられています。

 私たちの結婚式で、『オメデトウ!おめでとう、お目出度う!』と祝福してくださった、同じ学舎の先輩が、今週くださったお便りの中に、この一編の詩がありました。

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