2025年2月9日、神奈川県の小学校の2年生の「ほりうち君」が、NHK「子ども科学電話相談室」の相談者でした。この世代の子どもたちも、物価高の影響を受けているのだそうで、『給食のおかずも少なくなっています。』と言っていました。
そういえば、Mサイズの「みかん」が一個で、150〜200円ほどしていますし、いつも生協に注文している、農薬使用の少ない「お米」が、2600円で買えていましたのに、米騒動後には、もうずっと3500円ほどに高騰しているのです。どうなってしまったのでしょうか。
昨夏の高温の異常気象の影響で、果物も野菜も、お米も不作だったとか、多くの農産品がその影響を被ったわけです。ところが、秋の収穫期以降、病虫害の発生や生育不良で、収穫が少なくなり、製品として集荷できなくなった様です。
そんな自然界の異変と共に、いつも思うのは、流通に問題があって、幾重にもある中間の仲買や卸が、同じ様に儲けを得るために、高くなった分を生産者と消費者が強く影響を受けているのでしょう。机に電話一台の卸の仲買いがいて、右と左のものを動かしているのです。今では、運送業者や宅配業者が、卸と小売で物を動かすので、パソコン上でパソコン操作で商いをしているのです。
スーパーが、生産者グループから直接買い付けて、本部で仕入れて、各支店に、運送業者に配送を依頼しているのですから、もっと安くなるはずですが、どこかで儲けを一定基準に定めて、売価が決められているのでしょうか。小売店でも、大手のスーパーマーケットでも、値段の高さに違いがない様です。
物みな上がる昨今の煽りで、「ほりうち君」が、動物園の動物たちの食糧事情を、わが事の様に心配して、その相談だったのです。自分の育てられている家庭の台所事情、給食事情を敏感に感じるだけではなく、動物たちの食卓を心配していたのです。
そんな子どもが一人、令和の代にもいることを知って、その優しさに、涙が浮かんで感動してしまいました。歳をとって涙もろくなっただけではなさそうです。「感動」しての涙です。利己主義のニュースばかりの大人たちの時代の只中に、その様な子どもがいて思ったのは、『21世紀は大丈夫だ!』と、安心したわけです。
(ウイキペディアの多摩動物公園、動物の餌のりんごです)
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