マスクと判断

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 新型コロナの感染予防のために、外出ごとに、家内も私もマスクを確認をしながら、家を出る毎日です。それで、何年も前のこと、新潟に出掛けた時のことを思い出しました。日本海側は、雨降りが多く、雷もよく発生するのだそうです。雨に慣れているので、濡れるのに慣れておいでかと思いましたら、そうではなかったのです。

 新潟の諺に、『弁当忘れても傘忘れるな!』があるそうです。雨に濡れて風邪を引いて重くなって肺炎にならない様な、細心な注意がされて、弁当よりも傘の方が大切な携行品だとお聞きしたのです。次男が新潟の高校に進学しましたので、家内も私も何度も新潟に行きました。

 入学間も無く、春の運動会があって、家内と出掛けた時も、雨降りでした。グランドも泥だらけで、中止かと思いきや、強行されたのです。先生と生徒たちが、構内やグランドに砂を運んだり、懸命に作業をしていました。それでも運動会が行われ、応援の歓声がグラウンドに響いていました。

 恩師のお嬢さんの関係で、子どもたちが学んでいたアメリカ西海岸のオレゴン州の街も、日本の日本海側の街と同じで、雨降りの多い地域で、ここの人たちは、濡れるのに慣れていて、傘なしでも、“ No problem !(平気平気)“ で生活をしているのに驚かされたのです。

世界中で、今日日、新しい諺ができているに違いありません。『弁当忘れてもマスク忘れるな!』でしょうか。今日も、家内と一緒に外出をしたのですが。家内は、2度もマスクを忘れてしまい、私が家に取りに帰ったほどです。もうマスクなしの生活は考えられません。

 この薄い布が、コロナ菌を、どれだけ防げるのかには、私の経験から、少々懐疑的なのです。でも、道ですれ違う人に、安心感を与えられるという効果は絶大です。ニュースでしょうか、配信の動画でしょうか、アメリカのスーパーの買い物客が、マスクを着用しているかどうかのチェックがなされている様子が映し出されていました。

 無着装のお客さんに、店側はけっこう厳しい対応をしていたのです。アメリカも、ここ北関東の街でも、年配者で男性のマスク無しが多いかも知れません。寒くなって、保菌検査で陽性になる人が増え続けています。寒さが厳しくなるにつれ、爆発的に急増することも考えられます。重症者や死者も増えています。『一応、覚悟しておこうね!』と家内に言ってあります。

 私の愛読書に中に、次の様な一節があります。

 「あなたがたが知っているとおり、彼がその定められた時に現れるようにと、いま引き止めているものがあるのです。」

 やがて一人の「彼」が登場し、医学や疫学の方策がなく、お手上げの絶望状況下で、予想すらしなかった方策で、このコロナ攻勢を制圧するのではないかと思わされています。救世主の再来だと、多くの人が彼を崇め礼拝する様になるのではないでしょうか。私を教えてくださった方たちの教えなどから勘案すると、そう言ったことが起こりうると感じているのです。

 これは個人的な見解であって、そうでないかも知れません。様々な問題が、世界中に山積している時代の頂点に、その「彼」が登場し、人心を自分に惹きつけます。人口と食糧、国際紛争、自殺、青少年問題、離婚、性倒錯、気象異常などが、深刻化してきています。それらを解決するのでしょう。

 しかし、この「彼」は、真正な「救世主」ではありません。そんな気配が感じられてきそうな世相ではないでしょうか。しっかり目を見開いて、口にマスクをして、時の動きを正しく見て、判断していこうと思っております。

 
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